爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

コロコロ態度が変わる千葉県知事ってどんな人。

パラリンピックの学校連携観戦というものを、一般客は入れない無観客試合でありながら実施していたのは東京都と千葉県だけでしたが、千葉市で生徒を引率していた教員が感染していたことが判明し、急遽中止することを知事が発表しました。 www.chibanippo.co.…

「大英帝国は大食らい」レジー・コリンガム著

16世紀ころから徐々に力を蓄え、パックス・ブリタニカと呼ばれるような世界の覇権をものにした大英帝国は、その経済力、軍事力、政治力を語られることは多いものの、本書のように「飲食物」という点から見たものは珍しいでしょう。 しかし、著者レジー・コ…

東京でワクチン若年者接種のドタバタ。とにかくワクチン供給量が増えなければどうしようもない。

東京都は若年者へのワクチン接種を進めようとして?予約も無しに接種と言う無謀なことをやって、何倍もの人が押し寄せて大混乱と言うことになっています。 www.jiji.com 接種希望者の割合が、60歳から64歳までの人で9割以上であったのに対し、20-30代では8…

「海から読み解く日本古代史」近江俊秀著

歴史的な海上交通と言えば、江戸時代の北前船の印象が強すぎるためか、日本海がほとんどのように思えます。 しかし、海岸線沿いの交通は海運の方が圧倒的に有利だったはずで、太平洋も無かったはずはありません。 著者の近江さんは日本古代史の特に交通史が…

「NATROMのブログ」より、「新型コロナに対するイベルメクチンのケースシリーズを発表してほしい」

NATROMさんの今度のブログのテーマは「新型コロナに対するイベルメクチン」です。 natrom.hatenablog.com イベルメクチンとは言わずと知れた、ノーベル賞の大村智博士が発見した抗寄生虫薬です。 それが新型コロナウイルス感染症の治療に効果があるのではな…

奈良県がストップさせた大規模ソーラー発電プラント工事、あまりの杜撰さに驚く。

森林ジャーナリスト田中淳夫さんが報告した事例です。 news.yahoo.co.jp 奈良県平群町に建設が始まっていたメガソーラープラントの工事に重大な疑問が発覚したというもので、奈良県知事は工事の停止を命令しました。 地元の人々を中心に1000人の人が連名で工…

この第5波の感染増加では重症者が増えている理由について

テレビ朝日の報道で忽那賢志さんに「なぜ重症者が増えているか」を尋ねた内容が掲載されていました。 news.tv-asahi.co.jp ウイルスがもうほとんどデルタ株に移行した中で、重症者数が増えているのはその影響なのかどうか、重要なところですが。 忽那さんの…

「水素製造のために原発稼働」なんて考える人が居ます。ご注意。

唖然とするようなニュースが流れました。 何と、「水素製造」のためと称して実験的原子炉を稼働させるというものです。 www.tokyo-np.co.jp 発電用に使われている軽水炉などの原発とは異なり、高温ガス炉と言われるタイプのもので、10年ぶりに運転するとか。…

モデルナ社製ワクチンに異物混入、さらに接種は遅れるか。

モデルナ社製の新型コロナウイルスワクチンに、金属片のような異物混入があったということで、大騒ぎ。 ワクチン頼みの政府にはまた逆風でしょうか。 news.yahoo.co.jp さて、非常に幅広い職業経験を持つ私ですが、実はかつて「注射用薬剤の製造」なんていう…

地方行政はこのままで良いのか。

(以下の文章には、まとまった結論などはありません。うるさい選挙カーにぼやくだけかもしれません) 私の住む熊本県八代市は、市長と市議会議員の選挙の時期にあたり、コロナ禍と猛暑の中選挙カーが走り回って29日の投票日に向けて選挙戦を繰り広げています…

こんな時でも自民党総裁にはなりたいものなのか。総裁選決まる。

自民党の総裁選が日程決定。 それで総裁を決めた後に衆院選を行うということになったとか。 これまでの所、出馬表明が菅現総裁、そして岸田氏がかなり乗り気。 他にも高市早苗、下村博文といった面々も出馬の考えを示していますが、この辺は20名の国会議員の…

「すぐにでも化石燃料を使わない党」という政党を立ち上げても良いんだけど、ハードルはかなり高い。

たまたま激しい天候不順状態が続いていることもあり、「二酸化炭素温暖化による気候変動」説が勢いづいています。 とは言え、何をしようとしているかを見ても、2050年までに二酸化炭素排出ゼロを目指すとか、再エネ転換を急ぐとか、その割にはやろうとしてい…

バイオマス発電でゼロカーボン?破綻するのは目に見えている。

岡山県真庭市が、木材を使ったバイオマス発電でゼロカーボンを目指しているということです。 www.nikkei.com日経の方針か、細かいところは有料会員でなければ見られないニュースになっていますが、まあこれだけ見れば内容も検討は付きます。 木材のみを燃料…

「大絶滅時代とパンゲア超大陸」ポール・B・ウィグナル著

生物の大量絶滅と言うと、恐竜が死滅した6600万年前の白亜紀末のものが有名ですし、現在も人類によるものが急速に進行しているという話もありますが、大量絶滅で最も激しかったものはペルム紀ー三畳紀境界大量絶滅という、2億5100万年前のものでした。 さら…

田舎にも広がるコロナ禍、子供の感染が拡大

これまでは東京や大阪の状況と比べても緊迫感の無かった熊本県ですが、このところは急激に感染者が検出され、毎日のように新規感染者最高を更新しています。 それも、以前はほとんどが熊本市周辺でそこから数十キロ離れた県南の田舎町ではあまり身近には感じ…

「ブンとフン」井上ひさし著

もう亡くなられて10年以上も経つのかというのが、意外なほどの思いがする劇作家、小説家の井上ひさしさんが、初めて出版した小説がこの「ブンとフン」だそうです。 もともとはミュージカルとして構成されていたということで、所々で登場人物が歌うという場面…

使い捨てプラ製品規制強化、何か忘れてませんか

環境省と経済産業省は、プラスチックに使用量削減やリサイクル率アップのための新制度の具体案を示したそうです。 www.nikkei.com対象となるのは、コンビニやスーパーで配るストロー、マドラー、スプーン、ホテルのヘアブラシや歯ブラシ、クリーニング店のハ…

「法医学ノート」古畑種基著

戦前から戦後にかけて、法医学の第一人者として活躍していた古畑種基が、法医学についてかなり細かいところまで解説をしたものです。 古畑は血液型に関する研究では多くの業績を上げました。 法医学の基礎を作り上げたということも含め、文化勲章や勲一等瑞…

石炭火力発電全廃を迫るイギリス代表。露骨な恫喝にどう対処するのか。

COP26の共同議長を務めるイギリス特別代表が、日本に対して石炭火力を全廃しろという恫喝をしているそうです。 news.goo.ne.jp 石炭火力発電はもはや経済的ではなく、環境汚染が避けられないからだということですが。 さらに、2035年までに自動車も電気自動…

「ことばの散歩道」井上史雄著

著者は方言研究が専門の言語学者ですが、雑誌「日本語学」という本にずっと「ことばの散歩道」というコーナーを連載していました。 それを単行本化したものです。 1回あたり2ページ、ことばに関しての様々なエッセーを続けていましたが、内容によってすこし…

さすがに感染者の悲劇が続けば黙っていられない。

新型コロナウイルス感染者の急増で自宅療養と言う名の放置される人たちが大量に発生し、多くの悲劇が生まれています。 www.yomiuri.co.jp 妊婦の方が自宅出産し、赤ちゃんはそのまま死亡というのは特に多くの人に衝撃を与えたと思います。 他にも40代の女性…

「ニセ科学の栄光と挫折」齋藤勝裕著

ニセ科学といっても、あの商魂丸出しで科学的な装いで騙そうとする連中のことにはほとんど触れておらず、わずかに水成ガソリン事件やポリウォーターが取り上げられている程度です。 この本の多くは、かつての錬金術や現代の論文捏造など、また迷信というもの…

「アメリカCDCはPCR検査の精度が低いから中止する」という説が出回っているが「誤り」

広く出回っているニュースなどが真実かどうか、その出所を調べて報告している「ファクトチェック・イニシアティブ」というNPO法人が出している報告で、冒頭のようなもののチェックが行われ「誤り」と判定されていました。 infact.press 一般的なニュースでは…

小島正美さんの「Food News Online」より、「マスコミの作り出した定説」

小島正美さんが連載されている、Food News Onlineでは食品関係の話が中心ですが、今回は「マスコミの作り出す定説」という話です。 小島さんは長く新聞記者として活躍してきましたので、こういった話題には強く反応するようです。 やはりいくつも自戒すべき…

「内田樹の研究室」より、「無意味耐性の高い人たち」

内田樹さんのブログ、「研究室」ですが、この前の菅首相の広島での失態にからめて、「無意味なことに耐性のある人々」を論じています。 blog.tatsuru.com8月6日の広島での平和祈念式典で、菅首相はスピーチの一部を読み違えましたが、それは「原稿の1ページ…

「多民族国家 中国」王柯著

中国には多くの少数民族があり、独立運動をしているというのが外から見た印象でしょうか。 歴史的には漢民族というものが成立して以降も次々と外から征服者がやってきて次第に同化していくという道を繰り返していたためか、民族という考え方も独特のものがあ…

これでも甲子園大会続けるのに驚き、コロナ感染者検出で出場辞退

甲子園で開かれている高校野球で、選手の中から新型コロナウイルス感染者が出たとして、宮崎商業と東北学院が出場辞退することになりました。 www.nikkei.com 驚くのは、これでも大会を継続し辞退校は不戦敗とするだけということです。 もうこんなところでバ…

新型コロナウイルスの免疫は感染者よりワクチン接種の方が強い?忽那賢志さんの記事より。

ウイルスや細菌の感染症に対し、感染して回復した人は免疫を獲得することが知られています。 それに倣って開発されてきたのがワクチンです。 水ぼうそうや風疹には一度罹って回復すれば一生免疫によって守られることが判っていますが、一方インフルエンザな…

アフガニスタンのあっという間の逆転

アフガニスタンからの米軍撤退が進むとすぐのようにタリバンが攻勢を強め、あっという間に全土を制圧してしまいました。 驚くほどのスピードで、各国も外交官の撤収も危うい状況。 これまでのアメリカ軍協力者などは身の危険を逃れようと国外脱出を求めてい…

赤身肉はダイエットに良いのか、健康被害があるのか。「栄養を科学するブログ」より

赤身肉、と言ってもいわゆる「脂肪の少ない肉」といった用法ではなく、牛・豚・羊などの哺乳類の食肉を指します。 糖分が少なくタンパク質が多いことから、「ダイエット向き」(日本的用法の”ダイエット”)と言われることもありますが、一方では発がん性があ…