爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

インドで新型コロナウイルス感染の爆発的拡大、ブラジルでも新規感染者、死者数急増

ヨーロッパやアメリカ合衆国でワクチン接種が進み感染拡大が少し抑えられたということで先行きが明るいなどと言う人も居ますが、世界的に見ればそのような状況にはないことがすぐに分かります。 www.bbc.com インドでは新規感染者が「1日で」37万人、死者が…

世界は持続可能となり得るか。食糧生産の危険性。

持続可能という言葉が必要以上に使われているように感じることの多い昨今ですが、本当に世界は「持続可能」なのか。 「長期計画」といっても3年から5年くらいしか考えないのが現代ですから、その程度「持続」すればよいというのかもしれませんが、ここは本当…

日本製紙がレアメタルを使わない蓄電池開発に着手??

日本製紙が「レアメタルを使わない蓄電池」の開発に着手したということで、株が高騰したということです。 www.nikkei.comこれが本当ならもうエネルギー問題は解決かというようなものですが、さて実際のところはどうでしょう。 木材を原料にパルプ化して製紙…

Stayhome のリスクはどこにあるのか、永井孝志さんのリスク基礎知識より

永井孝志さんのリスク学に関する基礎知識というブログで、ちょっと前に掲載されていた「Stayhomeのリスク」についてのものですが、その時はそこまで危険性が高まっているとは感じていなかったものの、急激な感染拡大が現実となると、ここに書かれているもの…

「内田樹の研究室」より「『予言の書』としての『1984』」

ジョージ・オーウェルの作品、「1984」 1949年に発表されたものですが、そこで描かれた世界が1984年よりはかなり遅れたものの、徐々に実現されているのではないかとして、再び注目をされているようです。 新訳されて刊行されたということですが、その解説を…

「O・ヘンリー短編集」O・ヘンリー著、大久保博訳

O・ヘンリーは本名がウィリアム・シドニー・ボークー、19世紀末から20世紀にかけて短編小説を発表したアメリカの作家です。 その当時は新聞や雑誌に発表される短編小説というものが人気を集めており、O・ヘンリーはその作品が読者に愛されていました。 本短…

少なくなってしまった「鯉のぼり」

足の状態が少し良くなったので、近所をぐるっと回る散歩に出かけました。 しかし、子供の日、端午の節句が来週というのに、鯉のぼりを上げている家庭が全く見られません。(団地用の小さいのを玄関に飾っている家が一軒だけありました) まあ、今日はちょっ…

「日本型ポピュリズム」大嶽秀夫著

ポピュリズム型政治家といえば、大衆迎合型の政策を唱え人気を取るというものというような感覚で見ていましたが、それについて政治学者の大嶽さんが解説したものです。 ただし、2003年出版の本ですので、それ以降のそのタイプの政治家は触れていません。 今…

緊急事態、熊本県「レベル5厳戒警報」発出に伴い、八代市営施設も軒並み閉館。図書館が閉まってしまった。

熊本県が新型コロナウイルス感染の広がりのために、独自のリスクレベルが「レベル5厳戒警報」になったと発表しました。 それに伴い、八代市でも市営施設の休館、市主催行事の中止となりました。 www.city.yatsushiro.lg.jp スポーツ施設などは関係ありませ…

リスク学者永井孝志さんの記事より「リスクの比較」

リスク学の現役研究者、永井孝志さんのブログを注視していますが、「リスクの比較の方法解説」という、リスク学の中心とも言える手法の解説がされていました。 nagaitakashi.net 「リスクの比較」がなぜ大切か。 リスクというものを避ければ良いのであればど…

温室効果ガス46%削減なんて言っても具体策は何もなし

菅総理が唐突とも言えるように「2030年に温室効果ガス46%削減」などと言いだしていますが、やはり具体策は何もないようです。 news.yahoo.co.jp「46%」などと、一見細かく検討したような数字を出したようですが、実際はIPCCが呼びかけた「30年までに45%削…

アマゾンで購入し配送されたが、「置き配」を解除したにも関わらず置き逃げされた。

このところアマゾンは利用していなかったのですが、孫の誕生祝を送るのに久しぶりに利用しました。 どのくらい久しぶりだったのか、気が付いてみれば購入する時に配達のデフォルトに「置き配」になっているのにはびっくりしたのですが、在宅時間も分かってい…

熊本も「厳戒警報」、しかし同時に熊本駅前大型商業施設開業でテレビニュースは支離滅裂

23日、熊本県蒲島知事は新型コロナウイルス感染が急激に広がりつつあるとして、独自のレベル認識として最高の「レベル5厳戒警報」であると発表しました。 しかし、この日は前々から予定されていた、熊本駅前にJR九州が建設を進めていた大型商業施設「アミュ…

「空間除菌」は危険すぎる

プレジデントオンラインでまともな主張がされていると思ったら、名取宏さんの文章でした。 つまり「NATROM」さんのことです。 president.jp 新型コロナウイルス感染が止まらない中、「免疫力増強」の一連の食品群と並んで目につくCMが「空間除菌」です。 し…

「きみの脳はなぜ『愚かな選択』をしてしまうのか」ダグラス・T・ケンリック、ヴラダス・グリスケヴィシウス著

人は意思を決定する際、合理的に考えるということを前提としていた古典経済学は間違っており、結構いい加減な決定をしているというのが行動経済学の考察ですが、実はその「いい加減」に見えるような決定過程は、人間の「生物としての進化」によって影響され…

勝川俊雄さんが「トリチウム排出問題」を解説

東京海洋大学准教授で漁業問題の専門家の勝川俊雄さんが、「トリチウム排出問題」を解説していました。 news.yahoo.co.jp まず、「トリチウム」というものが何かということから丁寧に説明されています。 トリチウムは水素原子に中性子が2個ついたもので、通…

「わが愛の税務署」筒井康隆著

筒井康隆自選短編集として2003年に出版されたものですが、収められている作品は60年代後半から70年代にかけて発表されたものです。 発表当時に勢力の強かった組織に対しての風刺という意味が明らかで、それは多少その名称が変えられてはいますが、誰でもそれ…

「水素」へとなだれ込むカネ。無駄になるのは目に見えている。

ダイアモンドオンラインで特集が組まれているようですが、「水素」へと注目が集まっています。 diamond.jp 「1100兆円がうごめく」そうで、いかにも経済界というものの性格を表している表題です。 その冒頭の言葉が特徴的です。 「脱炭素の切り札として、世…

世界の新型コロナウイルス新規感染者数最多に

新型コロナウイルス感染者が最多を更新ということです。 www.jiji.comワクチン接種がかなり進んでいるというニュースが流れていましたので、(日本は遅れているというニュースのついでに)なんでだろうと思いましたが、どうやらワクチン接種は欧米の限られた…

「旧石器時代」堤隆著

日本の古代に興味のあるという人でも、それはせいぜい縄文時代以降であり、それ以前の旧石器時代にはほとんど目が向かないのではないでしょうか。 それに対し、旧石器時代を対象に考古学的研究をされている堤さんが、その解説を試みています。 旧石器時代と…

「ワクチン確保」と言いながら「来年までかかる」とはどういうことか。

首相訪米の際にファイザー社に電話して頼み込み、「9月末までに国民全員分のワクチンを確保した」と報じられましたが、その一方で下村自民党政調会長が、「高齢者のワクチン接種は来年までかかる」と発言したと報じられています。 www.tokyo-np.co.jp 首相の…

「アフリカからアジアへ 現生人類はどう拡散したか」西秋良宏編

現生人類ホモサピエンスはアフリカで誕生し、その後アフリカを出て全世界へ広がっていきました。 その大まかなところは固まってきましたが、まだ細部は分かっていないことも多く、また考古学的な発見、遺伝子解析の結果などで日々新たな知見が積み重なってい…

日米首脳会談で語られたのは「小型原発」?

菅総理訪米で行われた日米首脳会談について、経済学者の高橋洋一さんが掲載した記事に興味深い点がありました。 gendai.ismedia.jp 「脱炭素」を日米で主導などと言っていますが、その中味の中でも主要部分が「小型原発」推進だということです。 現在の原発…

「イソジンうがいでコロナウイルス重症化を防ぐ」という話の現状、NATROMのブログより

昨年8月に大阪発のニュースで「イソジンなどでのうがいをすることで、コロナウイルスの感染と重症化を防げる」というものがあり、一時それらのうがい薬が売り切れるという騒ぎになりました。 この件のその後について、「NATROMのブログ」で内科医NATROMさん…

菅首相、ファイザー社との直接対話でかえって大恥かき。

ワクチン供給の遅れで再び感染拡大、危機感を募らせた菅首相はバイデン詣でのついでにファイザー社と直接対話をしようと頼み込んだものの、あっさり断られ何とか電話で話すことができたようです。 news.yahoo.co.jpこれで9月末までの必要数確保したと成果を…

「海を渡ったスキヤキ」グレン・サリバン著

著者のサリバンさんはハワイ出身ですが、日本にも滞在経験があるというアジア文学研究者です。 子どものころに母上と訪れた日系人の経営する食堂での、いなりずしや照り焼きビーフの思い出は懐かしいもののようです。 最近では寿司ブームがアメリカ中を席巻…

こんな奴が環境行政を引っ張っているとロクなことにはならない。

小泉環境相が脱炭素を推進するために「家庭への太陽光発電システム設置義務化をも」と発言したそうです。 www.jiji.comポーズだけを最重要視するという手法は父親譲りでしょうが、それよりさらに過激なものとなっています。 このブログで何度も強調していま…

「国境を越えて愛されたうた」竹村淳著

歌というものはその地で生まれたものだけでなく、よそで生まれたものが伝わっていくということもよくある光景です。 この本では、そういった、「国境を越えて」愛されていった歌の数々を紹介しています。 なお、著者の竹村さんは長く中南米の音楽を紹介し続…

注意喚起:「宅配便が未着」という詐欺が来てしまいました。ご注意を。

話には聞いていましたが、SMSで「不在のため宅配便を持ち帰りました」という連絡が入りました。 ドコモのページにもこの注意喚起が掲載されています。 app.dcm-gate.com実際、これとほぼ同じ内容のものでした。 まあ知識として知っていたので、「ああこれか…

五輪幕引きシナリオの開始か、自民党二階幹事長の発言。

ついこの間まで「オリンピック中止など考えられない」と言っていたはずの自民党二階幹事長がオリンピック中止も考慮するという趣旨の発言をしました。 www.jiji.com 国民の多くがその開催に疑問視、つい先日はアメリカ、イギリスのメディアも中止しないとい…