爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ロシアとの交渉の中で気になる部分、イージス・アショアについて

あのバカ議員の発言があろうとなかろうと、日本とロシアの外交交渉は淡々と進んでいるようです。 特に軍備と安全保障をめぐって相当な意見の違いがあるようですが、その中で「イージス・アショア」についての差異が問題となっていました。 mainichi.jp イー…

「進化した猿たち1」星新一著

星新一さんと言えば、SFショートショートという分野を開拓し、日本のSFの先駆者の一人として有名ですが、どうやら、アメリカの一コマ漫画というものにも興味を持っていたようです。 「進化した猿たち」というシリーズで、星さんが集めた一コマ漫画をテーマご…

スポーツの種類によって、あまりに違う身体への負担 テニスの過酷さ

錦織や大坂など、活躍する選手が居るためかテニスの試合の様子も時々生中継までされるようになりました。 しかし、あれほどまで長時間、しかも過酷な動きを強いられ、錦織などはしばしば身体の変調で途中棄権ということも多いようです。 見ている方も辛くな…

「保守」しているだけでは危険であることをなぜ気づかないのか

国中ほとんどが「保守」となってしまい、あの安倍政権すら倒すことが困難になっています。 これについては、少し前に3回シリーズで論じました。 「保守派」全盛の現代、なにを「保ち守ろう」というのか。大変動に備えるには大改革をしなければ存続も危うい。…

「日米貿易交渉は参院選のあと」という発言はとんでもない「日本国民侮辱」?

トランプ訪日の際に安倍との首脳会談を重ねた中で、「日米貿易交渉は参院選のあと、8月」という発言だ出ました。 この件について、各報道機関は淡々と伝えていますが、これをアメリカ大統領が発言したということは、とんでもない日本民主主義に対する侮蔑と…

「内田樹の研究室」より「サル化する世界」

内田樹さんが書いている「研究室」、今回は「サル化する世界」と題しています。 blog.tatsuru.com 「ポピュリズムと民主主義」という題で、某メディアから執筆を頼まれて書いたそうですが、枚数制限があったため短い文章しか渡せなかったので、フルバージョ…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで、No.1253 低水準の米国失業率

賀茂川さんのブログでは、アメリカの4月統計で失業率が3.6%と1969年以来50年ぶりの低水準となったということを取り上げています。 kamogawakosuke.infoただし、もちろん政府が言うようにトランプの政策が功を奏しつつあるなどということはなく、賀茂川さん…

こういうものが対策だと言えるのか。大津市保育園児死亡事故現場に金属製柵設置。

交差点での自動車事故のために交差点で信号待ちをしていた保育園児が死亡したという、衝撃的な事故が起きましたが、その対策?として滋賀県は現場に金属製の柵を設置するそうです。 www.kyoto-np.co.jp これがどういった「対策」か、少し考えれば誰もがおか…

「【図説】ゲルマン英雄伝説」アンドレアス・ホイスラー文、マックス・コッホ挿画

本書は日本語訳本として出版されたのは2017年ですが、ドイツで原著が出版されたのは1904年です。 著者のホイスラーは1865年生まれ、挿画のコッホは1859年生まれと、19世紀の人々と言えるでしょう。 ゲルマン民族の英雄伝説というものは、北欧神話などと比べ…

今日見かけた交通危険事例「点滅信号の通り方」

今日も散歩がてら用事を済ませに出てきたのですが、その途上見かけた問題交通事例です。 よく通る道に、「点滅信号」のある交差点があります。 最近はあまり見かけない「点滅信号」(片方が黄信号の点滅、もう一方が赤信号の点滅)で、深夜にそうなるところ…

「ときめきの観光学」澤渡貞男著

つい最近、「海外パッケージ旅行発展史」という本を読んだのですが、その著者の別の作品です。 「海外パッケージ旅行発展史」澤渡貞男著 - 爽風上々のブログ 著者の澤渡さんは、JALPAK創業の頃から携わり、さらに日本旅行業協会という業界団体で役職を歴任し…

八代市立博物館特別講演「郷土の名陶八代焼」聞いてきました

八代市立博物館の前副館長でこの前退職された福原透さんが講演をされたので聞いてきました。 福原さんは長らく博物館学芸員として八代焼(高田焼)を研究してきた方で、おそらく八代焼研究の第一人者と思います。(一人しかいないかも) 八代焼は高田焼(こ…

「日本人は集団主義という通説」は誤り?

ツイッターで勝川俊雄さんが紹介されていたので、原文を見に行ってみました。 www.u-tokyo.ac.jp東京大学の高野陽太郎教授が調査検討した結果ということです。 「日本人は集団主義」ということが、「欧米人は個人主義」と対比するような形で言われることが多…

トランプ大統領訪日、東京は厳戒態勢、何をしに来るやら。

トランプ大統領が今日から3泊4日の長期間にわたり訪日するそうで、東京は厳戒態勢になっているようです。 新天皇に謁見するのは国家元首としては最初だとか言っていますが、本当の目的はなにでしょう。 www.nikkei.com安倍がアメリカに行っての朝貢では、…

「ローマ貴族9つの習慣」マルクス・シドニウス・ファルクス著、ジェリー・トナー解説

古代ローマ帝国の貴族の生活や習慣などについて、帝政ローマで執政官も務めたという上流貴族のマルクス・シドニウス・ファルクスさんが、現代人向けに書いたということになっていますが、そんなはずはなく、実際に書いているのは当然ながら解説者として登場…

夢の話「海中の島の独立峰を登山」

久々にまた、夢の中で疲れ果てて目が覚めたらぐったりという夢でした。 舞台は島のようです。 それほど大きな島ではないのですが、中央部にかなり高い山があり、一つの島がその高山の山麓と言えるようなところです。 (といえば、まさに屋久島そのものといっ…

「廃線紀行 もうひとつの鉄道旅」梯久美子著

私も子供の頃から鉄道好き、模型や列車の写真撮影などをやってきましたが、「廃線」にはまったく興味を感じませんでした。 しかし、それなりに見どころや深味があるようです。 廃線というものが全国に何か所あるかも知りませんが、本書では著者の梯さんが実…

プラスチックゴミ問題、回収や処理が問題か、

海に多くのプラスチックゴミが漂い、生物の体内にも取り込まれていると言った問題が大きく取り上げられるようになっています。 その回収率の低さや、処理の問題、途上国にゴミを輸出すると言ったことが言われています。 toyokeizai.netたしかに、ポイ捨てな…

「抗生物質と人間 マイクロバイオームの危機」山本太郎著

抗生物質という薬の登場で、多くの感染症が治るようになりました。 しかし、その一方で抗生物質の使いすぎで薬剤耐性菌というものが増加し、それに感染して亡くなるという人も増えています。 巻頭には、この抗生物質により生命を左右された例として、著者の…

危ないところ、熱中症の症状か、手足の指が痙攣

今日は久しぶりに晴天、これまで気にはしていたもののできなかった庭木の剪定をしました。 朝の9時過ぎから始めたのですが、その頃は少し肌寒い気温で薄いジャンパーを羽織っての作業でした。 昼前に休憩した頃にはかなり汗をかき、暑いという体感でした。 …

「日本の死活問題 国際法・国連・軍隊の真実」色摩力夫著

著者の色摩さんは外務省に入省し外交官も務め、1970年代に赤十字国際委員会で戦時法規の改定作業というものをやった時には日本政府代表として参加したそうです。 (といってもその時にその分野の専門家であったというわけではなく、他の部署からの参加者…

日本学術会議が、津波に対する東電の姿勢を批判。「研究段階の危険性にも真摯に対応するべきだった」

日本学術会議が、東日本大震災と福島原発事故についての検証で、次のような報告書を出すということがNHKニュースで報じられました。 www3.nhk.or.jp これもどうせすぐにネットから消えますから多めに引用しておきます。 「まだ研究段階の学術的な成果であっ…

「マグマの地球科学 火山の下で何が起きているか」鎌田浩毅著

火山学者として有名な鎌田さんの本はこれまでにも読んでいますが、「マグマ」そのものについて詳しく説明されている本書は、非常に興味深い内容です。 別の本で、「マグマはプレート運動で海水がマントルと触れ合ってできる」ということを知り驚きました。 …

丸山穂高議員を別に擁護するわけじゃないけれど、ちょっと違和感

世論などが一色に染まるとちょっと違和感を感じて別の見方をしなくなる、天の邪鬼な私です。 「北方領土と戦争」の発言をしたということで、議員辞職も求められている丸山穂高議員ですが、以下の解説記事にあるように、その発言の仕方は非常に巧妙で言い逃れ…

「内田樹の研究室」より、「論理は跳躍する」

「内田樹の研究室」を見ていたら、学習指導要領が改定され「論理国語」という科目が登場するということを解説されていました。 blog.tatsuru.comちょっと油断していると、こういうおかしな変化にも気づかないままということがあるようです。 高等学校の選択…

FOOCOM.NET専門家コラムより、白井洋一さんの「どうなる日本の有機農業、伸びない栽培面積」

2006年に議員立法で成立した、「有機農業の推進に関する法律」はおおむね5年に一度基本方針を見直すとされており、2014年に第1回の見直して「次の5年で2倍」という目標が掲げられました。 しかし、2013年に2万ヘクタール(0.4%)であった栽培面積は2017年に…

「大絶滅時代とパンゲア超大陸」ポール・B・ウィグナル著

生物の大絶滅というと、白亜紀末の恐竜を絶滅させた隕石の衝突が有名ですが、実はその前の時代のペルム紀から三畳紀にかけて起きた絶滅の方がはるかに多くの生物を死滅させました。 その原因については未だ明確となっているわけではなく、様々な学説が出され…

大相撲 またも期待の力士が怪我で休場

老人の楽しみ、大相撲のテレビ中継を良く見ています。 新大関で横綱昇進も期待されていた貴景勝が、御嶽海との激戦を勝ったものの負傷して休場しました。 www.sponichi.co.jpこの一番もじっくりと見ていましたが、御嶽海も力を出し切っての対戦で、非常に見…

「炎上とクチコミの経済学」山口真一著

「炎上」と「クチコミ」、どちらもネット社会特有の現象としてよく耳にするようになりました。 著者の山口さんは計量経済学がご専門ということですが、ネット関係にも詳しい方のようです。 あとがき、に正直に書いてありますが、以前に「ネット炎上の研究」…

日本政府がアメリカとイランの仲立ちになることはできないことを、イラン外相はようやく悟った。

アメリカのイラン敵視政策はさらに激しさを増しており、中東での戦争危機も予測されていますが、イランの外相が日本を訪れ、河野外相と会談しアメリカとの仲介を求めたようです。 www.nikkei.com しかし、これまでの核合意の履行と軍事的な自制を求めるだけ…