爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1216 米政権の輸入制限措置

国際政治の状況が目まぐるしく変わってきていますが、アメリカの行っている鉄鋼などへの高額関税という措置は継続しています。 賀茂川さんのブログでもそれについての記事が出ています。 kamogawakosuke.info 安倍首相はトランプに対して卑屈なまでの態度で…

夢の話「マラソン大会に出場」

娘の一家が連休で帰省しており、2歳の孫の相手で疲労しています。 夢にもその影響が現れているのかもしれません。 とはいえ、夢の中では体調は万全、マラソン大会に出場します。 場所は、若い頃に住んでいた湘南地方の都市。 その当時は時々ランニングもし…

「イワシはどこへ消えたのか 魚の危機とレジーム・シフト」本田良一著

様々な魚の漁獲高というものを見ていると、乱獲により資源が枯渇してしまうということがこれまでに何度も起きていますが、そればかりでも無いということがあるようです。 たとえば、1990年代までに非常に大量に取れたマイワシが、90年代以降は激減して…

南北朝鮮首脳会談実施 本当なのかと疑うほど

北朝鮮の金正恩と韓国の文在寅の首脳会談が実施され、非核化ばかりか朝鮮戦争の終戦交渉もという成果を誇るものとなりました。 www.tokyo-np.co.jp アメリカも歓迎の一方であまりのことに警戒感を持つようですし、日本政府は当然ながらかなりの疑問視という…

「宗教で読む戦国時代」神田千里著

戦国時代の宗教については、つい先日もキリスト教殉教者という観点からの本を読みました。 sohujojo.hatenablog.comその本はキリスト教からの視点が強かったようですが、今回読んだこの本は仏教など日本在来の宗教からの観点で戦国時代末期から江戸時代初期…

「ノアの洪水」ウィリアム・ライアン、ウォルター・ピットマン著

キリスト教の聖書に描かれているノアの洪水については、実際に大洪水があった記憶が残っているのではないかという推測から、あちこちにその痕跡を探るということが行われてきました。 しかし、陸上でいくら探してもさほど大きな洪水の痕跡というものは見つか…

「捕食者なき世界」ウィリアム・ソウルゼンバーグ著

生物の形作る生態系というものは、それぞれの生物が密接に関係していますが、中でも最大の関係というものが「捕食」でしょう。 他の生物を食べて生きている「捕食者」は、場合によっては自分も別の生物に食べられることもあります。 しかし、最上位の捕食者…

「真実のビートルズ・サウンド」川瀬泰雄著

ビートルズがグループとして活動したのは、実は1962年から1970年までのほんのわずかな間だけでした。 しかし、その楽曲、編曲、演奏、レコーディング技術まで、様々な分野でそれまでのものとはガラリと変わるような革命的なものを残しました。 この…

「月刊地理 4月号 特集災害をどう記録しどう伝えるか」古今書院発行

地理に関する様々な記事からなる、月刊「地理」の4月号です。 今号の特集は「災害をどう記録しどう伝えるか」 地震や水害、そして原発事故まで災害というものは時折起きては人々の生活を破壊しますが、その被害をできるだけ少なく留めるためにも災害の記録…

TOEIC頼みの日本英語教育 問題点が山積か

toyokeizai.net英語力を測るとして多くの人が受験し、今度は大学入試にも取り入れられようとしているTOEICですが、かなりの問題点を含んでいるようです。 上記引用の記事は東洋経済の記者の中村さんが、「TOEIC亡国論」という本を書いたポリグロット外国語研…

「捏造の科学者 STAP細胞事件」須田桃子著

STAP細胞事件とは、山中教授のiPS細胞のような何にでも分化できる万能細胞ですが、それよりはるかに簡単な処理で体細胞から作り出すことができるとして、大きな注目を集めたものの、その実験についての疑いが集中し、結局は論文取り下げ、所属の理研も揺るが…

カンピロバクター食中毒について、「安心?!食べ物情報」で総まとめ

渡辺宏さんの「安心?!食べ物情報」では週一回の更新の度にカンピロバクターによる食中毒発生について取り上げられ、警鐘を鳴らし続けてこられましたが、今回は総まとめ的な記事が掲載されています。 http://food.kenji.ne.jp/review/review961.html 内閣府…

「学力を育てる」志水宏吉著

日本の子どもたちの学力が落ちているのではないかという、学力低下論争というものがありました。 それは「ゆとり教育」のせいであるとされ、またも方向転換されています。 しかし、そもそも「学力」というものがどういうものなのかということも同意されてい…

北朝鮮はどう出てくるのか

北朝鮮は米朝首脳会談開催の先手を取り、核実験等の停止、実験場の廃棄などを宣言しました。 www.afpbb.com 進展が早く目がまわりそうです。 日本政府はまだ警戒を緩めず、制裁を継続する構えのようです。 この辺の行動は日米首脳会談でも話されているはずで…

「世界全戦争史」柘植久慶著

世界の歴史とは戦争の歴史であると言えるでしょう。 戦争のことを考えずにいるのは危険なことだということです。 そこで、歴史上の「全」戦争を紹介しようということなのでしょうか。 「全」という割には取り上げられていないものもあるようです。 最初の戦…

NHKおはよう日本で、横断歩道での歩行者保護不履行についての問題

本日朝の、NHKおはよう日本で、横断歩道を渡ろうとする歩行者が居ても止まろうとしない車がほとんどという問題について提起されました。 04/20 07:14 NHK総合 【おはよう日本】 “横断歩道が危ない!”外国人からの訴え 外国人から“信号機のない横断歩道が危な…

「殉教 日本人は何を信仰したか」山本博文著

戦国時代末期に伝来したキリスト教は、多くの信者を獲得しましたが、秀吉や江戸幕府により死刑をもって禁止されました。 そのために、多くの殉教者が出たのですが、実はこれほどまでに多数の殉教者が出たというのはキリスト教の長い歴史の中でも珍しいことの…

麻生太郎財務大臣の発言 セクハラ擁護よりはるかに問題な景気認識

セクハラ事務次官を擁護するような発言連発ということで、世間の批判を集めている麻生太郎財務大臣ですが、そんなことよりははるかにひどい発言をしています。 news.nifty.com 景気が良くなっているのに悪くなっているのは能力が無いからだという趣旨でしょ…

「疑似科学はなぜ科学ではないのか」チャールズ・M・ウィン、アーサー・W・ウィギンズ著、シドニー・ハリス画

占星術やUFO、超能力といったものが「科学的」ではないということは認める人が多いでしょうが、それが「なぜ」科学的ではないのかということを説明できるという人は少ないでしょう。 著者のお二人はアメリカの化学と物理の大学教授、挿絵を描いているハリス…

日米首脳会談始まる

安倍が訪米しての日米首脳会談が始まったようです。 直前の予想は色々と出ているようですが、早くも「拉致問題」を米朝会談で持ち出すという言質は取ったようです。 business.nikkeibp.co.jp しかし、核開発凍結やミサイル問題、その他の大きな課題が山積み…

「日本全国 変わり種食紀行」桜井友里著

日本各地に、他の地方では思いもよらないような食べ物があるということはどこにもあるようです。 著者の桜井さんは食べ歩きが趣味というライターですが、各地に取材を敢行したようで、取り上げた食品の写真は白黒ながらちゃんと掲載されています。 ただし、…

「バイオエシックス」米本昌平著

バイオエシックス(bioethics)は生命倫理学と訳されるようです。 生命全体を対象としますが、最近では人間の医療関連で言われる方が多いように感じます。 1970年代からアメリカで発展してきました。 日本への紹介は、この本の著者の米本昌平氏も早くか…

桜が終わるとフジやツツジ

桜の花があっという間に過ぎるとフジの花が咲き誇り、ついでツツジが満開となります。 フジはもうそろそろ散りかけています。 (八代緑の回廊 遊歩道の藤棚) 代わってツツジがどんどんと咲いてきました。 (八代城跡 堀の外側)

「九州のなかの朝鮮 歩いて知る朝鮮と日本の歴史」九州の中の朝鮮文化を考える会編

九州と朝鮮半島の距離はわずかなものであり、福岡から東京に行くよりは釜山に行くほうがはるかに近いものです。 古代から近代まで、朝鮮半島から日本へは多くの人間、事物が流れ込みましたが、そのほとんどは九州を経由していきました。 また、国家体制が緩…

夢の話「工場用水の水質検査をする」

まだまだ工場での仕事の夢は見るようです。 夢の舞台はアルコール製造工場、会社に入ってすぐに配属され、その後管理職としても担当した関わりの深いところです。 しかし、自分はもはや退職した身の上ということで、現実と同じ状況になっているところが、夢…

「金属疲労のおはなし」西島敏著

飛行機や車の大事故、発電所の事故などの時によく聞く「金属疲労」 針金などを何度も曲げたり伸ばしたりしていると、そのうちにポキっと折れるというのと同じ現象だということは聞いていて、そんなものかと納得してしまいますが、実際はかなり奥の深い問題の…

熊本地震から2年

4月14日は熊本地震の前震からちょうど2年です。 今日の新聞(この前から熊本県ご当地新聞の熊本日日新聞に購読変更しています)は地震の記事満載、別冊まで付いています。 最初の社説にあったように、熊日新聞社の人が東日本大震災被災地を訪れて当地の…

「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」森功著

いまだに真相が明らかにならず、次々と新資料が表に出て来る安倍総理周辺の疑惑ですが、その中でも一番大きなものは加計学園に関するものでしょう。 森友学園の問題が先に表沙汰になり、理事長の人柄もあり話題は大きく取り上げられましたが、国有地の値引き…

「知れば知るほどおもしろい 琉球王朝のすべて」喜納大作、上里隆史著

現在は沖縄県となっていますが、かつては琉球王国という独立国でした。 中国の王朝に冊封され、東南アジアから朝鮮まで広く交易を行い栄えていたのですが、17世紀には薩摩の島津氏の支配を受け、明治維新後の日本に併合されて王朝は滅びました。 部分的に…

「知識ゼロからの 浮世絵入門」稲垣進一著

浮世絵は世界的にも人気が高く、多くのヨーロッパ近世の画家に影響を与えたということは知ってはいても、実際にどのようなものか知識があるという日本人はあまり居ないでしょう。 中学高校の美術の授業でも、ゴッホやモネは教えてもあまり浮世絵の画家のこと…