爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

夢の話「大学の研究室」

夢に見る時代範囲がさらに広がり、40年以上前の大学時代にまで到達しました。 夢の現場は研究室です。 理科系の研究室と言えば会社勤めの時に研究所にも居た経験がありますが、夢の中で「先生はどこだ」といった声が聞こえていましたので、やはり大学時代…

「異常気象で読み解く現代史」田家康著

この方の本は以前に「気候で読み解く日本史」というものを読みましたが、専門の研究者ではないものの非常によくデータを集めて勉強されているということが分かる内容でした。 sohujojo.hatenablog.com その印象は今度のこの本でも同様で、ここでは20世紀以降…

オリンピック メダル待望症候群ようやく終了

平昌オリンピックがようやく終わり、いつものささやかな楽しみであったテレビのレギュラー番組も元通り。ホッとしました。 それにしても、メダル獲得ということばかり強調される報道には少々食傷気味です。 冬のオリンピックでは最高の取得数とか。 しかし、…

「人類20万年遙かなる旅路」アリス・ロバーツ著

現生人類は20万年前にアフリカで生まれ、その後世界各地に広がっていったと考えられています。 その足跡は多くの考古学者たちの発掘調査で判明してきました。 その現場、そして出土した人骨や石器などを実際に見てやろうという企画をイギリスのBBCテレビで担…

東京マラソンで日本記録更新 おめでとうございます だけどね

昨日開かれた東京マラソンで久しぶりに日本記録を更新されたということです。 まあおめでとうございます。 ずっと見ていたわけではないのですが、新宿をスタートし東京駅近くにゴールというコースだったようです。 www.marathon.tokyo ところで、東京をご存…

「なぜ国家は衰亡するのか」中西輝政著

この著者の本は現在であれば金を出して買うどころか、図書館ででも手に取ろうとは思いませんが、以前は私も初心だったのでしょうか。買ってしまいました。 20年ほど前の、バブル崩壊後10年近くが経過し、まだその後始末もできていなかった頃の本です。 あの…

夢の話「独身寮で暮らす」

このところ、夢を見ていないわけではないのですが支離滅裂であったり、ちょっと文章にはできないものであったりと、書けない状態だったのですが、久しぶりに筋のある夢を見ました。 独身寮らしい部屋に住んでいるというものです。 そこは、個室ではなく何人…

「国貧論」水野和夫著

すでに資本主義は末期的症状を呈しておりやがて終焉を迎えるという主張をされている水野和夫さんが、2016年に出版された「国貧論」という、刺激的な書名の本です。 内容は三部に別れており、第1章が「国貧論」第2章は「資本主義の黄昏」、第3章が「21世紀の…

八代の西南戦争遺跡 八代神社周辺

八代市の西南戦争に関連する場所のうち、八代神社周辺を回ってみました。 この近辺が関わる事件の日付を簡単に再録します。 明治10年3月25日 別府晋介、辺見十郎太らが鹿児島で新たに1500名を集め熊本に。 4月4日 薩軍が八代近郊の坂本村の官軍を攻め敗走さ…

裁量労働制範囲拡大の問題で何が問われるのか

いわゆる働き方改革を目指す法案に向け、これまで政府が唱えていた裁量労働制の方がかえって労働時間が短くなるというデータがまったくのデタラメであったことが判明し、さらにこういった法案の根本に関わるデータの信頼性が揺らいでいます。 www.tokyo-np.c…

「筑紫政権からヤマト政権へ 豊前石塚山古墳」長嶺正秀著

新泉社から出版されている「遺跡を学ぶ」シリーズの中の一冊で、福岡県京都郡苅田町にある「石塚山古墳」の詳細を、苅田町教育委員会の長嶺さんが豊富な図版とともに解説しています。 石塚山古墳は北部九州で最大最古の前方後円墳ということで、紀元3世紀後…

「メディア不信 何が問われているのか」林香里著

アメリカでトランプ大統領がフェイクニュースという言葉を連発し、これまでの世論を代表しているかのようであった大手メディアに対する不信感が増しているようです。 実はこれはアメリカだけの問題ではなく、イギリスやドイツなど欧米各国でも大きな動きとな…

「中国正史 倭人・倭国伝全釈」鳥越憲三郎著

倭人といえば、中国古代に日本人を指して読んだ呼称であると言うのが一般的な解釈でしょうが、実はそれよりはるかに古い時代から中国南部などに住んでいた人々をも指していたようです。 それらの人々と日本人との関係というものはよく分からないのですが、鳥…

八代の古墳 大塚古墳

すぐそばを大きな道が通っているので、前からあるのは知っていた八代大塚古墳を訪ねてみました。 (グーグルマップより引用) 地図の中央右側に、九州自動車道からほど近く大きな道(八代臨港線)のすぐそばにあります。 実は、この道の建設時に詳しい調査が…

「神童は大人になってどうなったのか」小林哲夫著

神童というと、子供の頃からピアノやバイオリンが上手いという人もいますが、たいていは勉強がすごくできる人というイメージでしょう。 二十歳すぎればただの人という話もありますが、実際のところはどうなのかという思いは少しはあります。 著者は教育ジャ…

FOOCOM.NET専門家コラムより、児林聡美さんが「みんなで栄養疫学を学ぼう」

栄養疫学の研究者の児林聡美さんが、FOOCOM.NET専門家コラムで以前からいろいろと解説記事を書かれていますが、基本に立ち返り「栄養疫学」というものはどういうものかというところから、詳しく説明をしています。 www.foocom.net まず最初に、栄養学といっ…

「人口減少と社会保障」山崎史郎著

年金や医療などの社会保障は、人口減少に向かう中でその存立も危ぶまれている状況です。 その経緯と今後を、厚生労働省で社会保障関係の制度確立や執行を担当してきた著者が専門的に説明しています。 その現状認識は極めて詳細であり、官僚の優秀さというも…

参議院議員選挙改革?合区を解消するって言ってもね

参議院議員の選挙で、1県1人でも格差が解消されないために2県から1人という合区が採用され、主に地方の議員と選挙民から不平を言われていましたが、その解消のために憲法改正の際にそれを入れるということにしたいようです。 www.tokyo-np.co.jp 現憲法では…

八代城探訪 麦島城跡

現在残る八代城(松江城)が三代目とするなら、二代目というのがいわゆる麦島城です。 その位置関係をグーグルアースから得た図で示します。 (Google Earth より得た図を加工して掲載) これは八代市中心部を海側の八代内港上空のあたりから見たことになり…

「すっきりわかる 集団的自衛権Q&A」浅井基文著

安保法制の成立に向けた審議などで、さかんに集団的自衛権について取り上げられましたので、名前だけは聞いたという人が多いでしょうが、中身はさすがに難しいものでしょう。 外務省官僚から大学教授に転進した著者はこういった議論の現場にもいた方で、非常…

アメリカ政府財政は大丈夫か

オリンピックやメダルなど、テレビ新聞の浮かれぶりはひどいもので、大切なニュースなど忘れているんじゃないのと心配になります。 というのは半ばウソで、もう心配などしていませんが。 トランプの本年度予算の教書が発表され、巨額の支出と減税などでさら…

「悪の力」姜尚中著

日本のみならず世界中で殺人事件など「悪の力」が猛威を奮っているようです。 このような「悪」というものはどのようにして出来上がっているのか。 姜尚中さんが、哲学的に、さらに多くの小説などから文学的に、考察しています。 姜さんの本書あとがきによれ…

「日本霊異記の世界」三浦佑之著

日本霊異記とは平安時代の初期に仏僧であった景戒(きょうかい)がまとめた、日本で最初の仏教説話集であり、その話は主に8世紀の奈良時代に都周辺で語られていたものが中心となっています。 それ以前にも神話から来たような物語は数多く存在していたのです…

ちょっと気になる記事 雪遊びをさせない小学校が増えている

毎日新聞に出ていた記事ですが、たまに雪が積もっても雪遊びをさせない小学校が多いようです。 https://mainichi.jp/articles/20180212/ddm/013/070/010000c 北陸や東北地方など雪害がひどい地域の方には申し訳ないように感じますが、ほとんど雪が積もること…

「知っているようで知らない免疫の話」西村尚子著

免疫力がガンになりやすいかどうかに関わるとか、乳酸菌が免疫アップとか、IgEがどうのこうのといった、断片的な言葉は知ってはいても、たしかに本当に免疫とはどういうものかということは、知らなかったようです。 免疫の最初から、現状の高レベルの話まで…

「中国の故事寓話」鈴木亨著

著者の鈴木さんは出版社の編集長などを経て著述業をされていたということで、知人友人なども実業界に多く、さまざまな話を聞いてきたようです。 現代においても仕事の上での問題点というのは、古代とあまり変わらないようで、昔の知恵がいっぱいに詰まった故…

カルデラ噴火につながるのか 巨大溶岩ドームが鬼界島周辺で発見される

7300年前に巨大なカルデラ噴火を起こし、南九州の縄文文化を埋め尽くしたことが知られている鬼界カルデラで、巨大な溶岩ドームが発見されたそうです。 www.hazardlab.jp カルデラ噴火とは超大型とも言うべき噴火で、阿蘇山などを形成した形式のものですが、…

「思い違いの科学史」科学朝日編

かつて朝日新聞社から発行されていた「科学朝日」という雑誌があったのですが、そこで1970年代に連載されていたシリーズを単行本化したものです。 科学朝日はその後「サイアス」と名称変更したものの、売れ行き不調は止まらずに休刊となりました。 科学雑誌…

八代城跡を訪ねる 松江城

三代の八代城の中で最新のもの、松江城を訪ねてみました。 ここは江戸時代初期に麦島にあった八代城が地震で倒壊した後に、加藤氏の家臣加藤正方によって1622年に建てられた城です。 しかし、1672年には落雷により城は焼失、その後も再建はされませんでした…

最近の駅弁に違和感たっぷり

全国のデパートなどで年に一回は必ずあるのではないかという、「全国駅弁大会」 ちょうど、熊本の唯一のデパート「T百貨店」でも実施されています。 毎日の放映ネタに困っているローカルTVでも各局とびついての特集が続いていますが、どうも最近の駅弁で出て…