爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「日本版NSCとは何か」春原剛著

NSCとは「国家安全保障会議」のことです。 アメリカでは1947年にトルーマンにより設置され、歴代の担当大統領補佐官(SA)にはキッシンジャー(ニクソン政権)やブレジンスキー(カーター政権)、スコウコロフト(父ブッシュ政権)といったそうそうたるメン…

「満州事変はなぜ起きたのか」筒井清忠著

最近読んだ本で、「大東亜戦争では中国と戦端を開いたのが間違い」という指摘を見て目からウロコという感がしたのですが、かと言って実際にそれを避ける方策があったとも思えないがという気もしていました。 sohujojo.hatenablog.com 歴史の「もしも」は無い…

トランプ大統領、韓国にTHAAD費用負担を求める。

自らの政権安定のために北朝鮮に圧力をかけているように見えるトランプ大統領ですが、その一環として韓国に配備をする迎撃システムTHAADにかかる費用の12億ドルのうち、韓国に10億ドルの負担を求めるということです。 toyokeizai.net 当然のことながら、韓国…

「うなぎ [謎の生物]」虫明敬一編

うなぎが絶滅の恐れがあるということで様々な動きもありますが、この本はうなぎの完全養殖を目指して研究を進めている一線の研究者たちがその最先端の状況をそれぞれの専門分野で書かれているものです。 多くの魚類で養殖が行われていますが、卵子精子の採取…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1182 封建時代にはいったのか

賀茂川さんのブログ、森友問題を批判し「封建時代になったのか」と言っています。 kamogawakosuke.info 国有地の不正払い下げが、政治家からの働きかけによっていれば政治家の不正となりますが、もしそうでなければ(忖度ですね)臣下の者共が殿の意思を聞く…

私の目指す日本 政治とはそれを作り出すもの

私はこのブログで、日頃から政権批判を続けておりますが、政治のあるべき姿というものを主張することはあまりありません。 そのため、もしかしたら「批判だけで対案を持たないのではないか」と疑惑を持たれているのではないかという恐れを抱いております。 …

夢の話「またも寝台特急 今回は切符を買うのに四苦八苦」

寝台特急に乗ったという夢も時々見ているのですが、それだけあの印象は強いものなのでしょう。 今回見たのは、しかしそれに乗るという以前に切符を買うのに大変だったという夢です。 現在地は、実際に今いる熊本県のようです。しかし、どうも東京の方からや…

クロマグロの漁獲規制が破綻

ニュースにも流れましたが、渡辺宏さんが「安心?!食べ物情報」の今週の記事でも詳細に解説されています。 http://food.kenji.ne.jp/review/review909.html その内容は、30kg未満の小型クロマグロ(本マグロ)の漁獲量が、国際的合意であった年間(7月…

日本郵政 4000億の巨額損失

headlines.yahoo.co.jp 日本郵政がオーストラリアで買収した会社の業績が悪く、巨額の損失を出すということです。 東芝のバカどもがクズ会社を買わされて存亡の危機といっても私企業のことですのでそれほどの思いはありませんでしたが、日本郵政は民営化とは…

「電子メール・クライシス」野村総合研究所著

スパムメール、迷惑メールというと、許可なく送られてくる広告宣伝メールといった感覚が強いですが、ウイルスメールやフィッシングメールといったものもあり、そちらには重大な注意が必要です。 電子メールというものが重要な通信手段となるにつれ、こういっ…

Amazon フレッシュ 生鮮食品を最短4時間でお届けだって

Amazonが生鮮食品を即時配達サービスを始めるとか。 news.mynavi.jp 多くのサイトでも報道されていますが、どれも「生鮮品購入が便利になりそう」といった提灯持ち記事ばかりです。 ネット通販品の配送で、ヤマト運輸など宅配業者は大変な状態になっていると…

「日本人はどこへ行くのか」姜尚中著

本書は1990年ごろにちょうど昭和天皇の崩御、ソ連の崩壊など日本でも世界でも一つの時代が変わろうとしていた頃に、発表された論文をまとめたものを単行本として出版し、それを10年経過した後に文庫本として出したというものです。 したがって、まえがきにも…

「民族という名の宗教」なだいなだ著

なだいなださんという、精神科医にして作家であった方のお名前はよく知っていましたが、どのような本を書かれたかということはほとんど知識がありませんでした。 著書を初めて手に取ったわけですが、この本は「民族」という、誰もが知っているようで本当のと…

「なぜ日本人は学ばなくなったのか」齋藤孝著

教育学者の齋藤さんですが、現代日本人の勤勉さの喪失、とりわけ若者の学問に対する情熱が失われていくことに対して非常な危機感を持っています。 学ぶ意欲を失いただひたすら受け身の快楽のみを求める若者を見ていると日本人が壊れていくと感じるそうです。…

「水危機 ほんとうの話」沖大幹著

東京大学生技研教授という沖さんは、水文学(スイモンガク)研究者を自称して居られます。 水文学とは、天文学や人文学と同様に、水に関するすべての事象を扱う学問ということです。 英語では、HYDROLOGYというもので、ユネスコでもその推進が定め…

「ピント調節機能食品」で重篤な健康被害という情報

「安心?!食べ物情報」で、「ピント調節機能食品」による重篤な健康被害があったという記事がでていました。 http://food.kenji.ne.jp/review/review908.html どうやら東京都の消費生活センターの危害情報が元ネタのようです。 http://www.shouhiseikatu.me…

「輸入学問の功罪 この翻訳わかりますか?」鈴木直著

本書副題から、特に哲学書などに見られる直訳調のわかりにくい翻訳を問題とした本かと思いましたが、とんでもなかった。 その内容は非常に広範囲に広がり、ドイツや明治日本の学問の広がり、教養主義、カントやヘーゲルの学問についてなど、幅広くしかも固く…

再生可能エネルギーは全然「再生可能」ではない。「環境問題を考える」近藤邦明さんが簡明な解説

”環境問題を考える」というサイトを運営されている近藤邦明さんが、いわゆる「再生可能エネルギー」なるものの正体を簡明に解説されています。 http://www.env01.net/fromadmin/contents/2017/2017_02.html#n1176 私もこのブログ内で繰り返し主張しています…

飯田線の思い出 写真

先日、「飯田線の思い出」と題して文を書きましたが、たしか昔に写真も撮っていたはずと思い、昔のフィルムを探してみました。 親からカメラを与えられて色々と撮りだしたのが中学生の頃で、その当時も飯田線の車両を撮ったことはあったはずですが、そのフィ…

安倍内閣の支持率維持方策はすでに完全に方向転換したか。 藻谷浩介さんの論評

それはともかく政権を擁護したい側は、ここぞとばかり中国や北朝鮮の脅威をあおっている。中でも最近ネットで見て仰天したのは著名右派論客の「中国が日本を本気で取りに来ているのは、誰の目にも明らかでしょう」という発言だ。「日本」は尖閣諸島限定では…

松永和紀さんも呆れたか。明治が内閣府と結託し健康効果宣伝したが低レベル過ぎる内容

FOOCOM.NET松永和紀さんが、日本有数の食品企業の明治がチョコレートの健康効果をあまりにも低レベルな科学研究しかできないにも関わらず大々的に宣伝している問題を取り上げています。 www.foocom.net 松永さんの記事にもあるように、日経新聞でも報道され…

熊本地震から1年

昨日は熊本地震の前震から1年ということで、テレビでも特別番組が数々放送されていました。 前震の後にさらに大きな本震が来たという、異例のもので、さらに激しい余震がずっと続くというもので、しかも日奈久断層の南側ではまだ断層のストレスがすべて解放…

「格差と民主主義」ロバート・ライシュ著

著者はクリントン政権で労働長官を勤め、その後はまた大学教授に戻ったという、ライシュ氏です。 彼が、ちょうどオバマが2期目の選挙をしている時期に出版したのが本書です。 したがって、本書で厳しく批判されているのは富をすべて集めてしまっているアメ…

FOOCOM.NET専門家コラム、管理栄養士の平川あずささんはガン病棟の食事の問題を取り上げました。

FOOCOM.NETの専門家コラムで、管理栄養士で食品ジャーナリストである平川あずささんが、ガン診療拠点病院でご友人が体験した病院食の問題を取り上げました。 www.foocom.net 平川さんのご友人がガンとなり、拠点病院に入院し治療されたそうですが、かなり進…

「誰のための”教育再生”か」藤田英典編

「教育再生」と称しながら、その内容は教育破壊としか言えないような政策が推し進められた、第1次安倍内閣が2007年に崩壊しました。 この本は、その年に教育社会学がご専門の国際基督教大学教授の藤田さんが、他に尾木直樹さんなど5名の方々と政府の進…

「旧暦で今を楽しむ 暮らし歳時記」松村賢治監修

監修者の松村さんは建設関係の技術者ですが、ヨットで世界一周の旅に出て沖縄で旧暦の生活に出会ったということです。 日本では明治5年に現在の新暦と呼ばれる太陽暦に、それまでの旧暦から変更されました。 それまで、旧暦で行われていた年中行事は多くは新…

微生物の話 番外編 Clostridium botulinum

”微生物の話シリーズ、番外編”としてつい最近乳児ボツリヌス症で亡くなった赤ちゃんが出たということで、クロストリジウム・ボツリヌムを取り上げます。 Clostridium botulinum (クロストリジウム・ボツリヌム) グラム陽性偏性嫌気性菌、耐熱性の芽胞を形…

夢の話「サイクリング」

また、自転車に乗ってサイクリングという夢を見ました。 その原因は明らかで、NHK-BSでまた始まった人気シリーズ番組「にっぽん縦断 こころ旅」です。 火野正平さんが自転車で旅をするというもので、もう7年目に入りました。 全国各地を廻るのが楽しく、毎…

「官僚亡国 軍部と霞が関エリート、失敗の本質」保坂正康著

著者はノンフィクション作家、特に昭和史の範囲をできるだけ当事者や周辺の人々にインタビューをしてそれをまとめるという手法で、「東条英機と天皇の時代」などの著書を発表しています。 本書は、それらの著書を執筆する過程での関係者への聞き取りなどにつ…

乳児ボツリヌス症で1人死亡 渡辺宏さんの論評

「安心!?食べ物情報」で食品問題をあれこれ取り上げていらっしゃる渡辺さんですが、ご病気ということで2週間お休みの後復帰されました。お身体の回復第一に無理されないようにしていただきたいものです。 http://food.kenji.ne.jp/review/review907.html …