爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

FOOCOM.NET専門家コラム 斎藤勲さんの農産物輸出と農薬の関係についての記事

いつものFOOCOM.NETの専門家コラム、長年農薬の分析をされてきた斎藤勲さんが残留農薬の関係で日本産のミカンの輸出がストップした件について書かれています。 www.foocom.net TPPの関係もあり、日本産農産物の海外市場向けの輸出の話というのはあちこちで聞…

夢の話「”キノコ採集士”という職業についた夢」

今朝の夢では「キノコ採集士」という職業についていました。 なにをするのかと言えば、ある一種のキノコの「味・香り」「形・色艶」「種としての典型的な形状」を示す子実体を森の中からあっという間に集めてセットを作るというものです。 (なんと具体的イ…

イノシシの刺し身 NHKあさイチで驚愕の放送 FOOCOM.NET松永さんが急遽取り上げ

昨日のNHKの”あさイチ”で取り上げられた西表島でのイノシシ刺し身という番組内容について、FOOCOM.NETの松永和紀さんが急遽取り上げています。またツイッターでも発言しており、かなりの話題となっているようです。 www.foocom.net 私も問題の番組は最初のう…

「知らずに他人を傷つける人たち モラル・ハラスメントという大人のいじめ」香山リカ著

各種ハラスメント、セクハラ、パワハラ、マタハラなどが世間を賑わせていますが、最も身近なところでも起きているかもしれないのが、「モラハラ」(モラル・ハラスメント)です。 その定義は「ことばや態度で繰り返し相手を攻撃し、人格の尊厳を傷つける精神…

「これならわかる台湾の歴史Q&A」三橋広夫著

日頃から「各国の歴史を理解しなければその国の人々と話もできない」と考えている自分ですが、台湾の歴史というものもあまり知らなかったことをこの本を読んで考えさせられてしまいました。 熊本は台湾の南部高雄との間に定期航空路線を開設していることもあ…

「くらべる東西」おかべたかし文、山出高士写真

東西、すなわち関東と関西、とりわけ東京と大阪というところは様々なものが異なるということはよく知られています。 本書はそのいくつかを取り上げ、山出さんの美しい写真で分かりやすいように対比させたものです。 同じページに東のもの、西のものと並べて…

「小さな町の原子力戦争」田嶋裕起著

もう10年ほど前になりますが、核廃棄物の最終処分場の選定という問題があり、NUMO(原子力発電環境整備機構)がその地層処分場候補地の公募ということを行なっていました。 それに高知県の寒村が応募したという騒動があったのは記憶に残っています。 結局…

趣味の話 今は音楽

以前に少年時代の趣味の話(鉄道)を書きましたが、今はときどき蒸気機関車の写真を撮りに行くくらいでほとんど足を洗っています。 現在の趣味らしい趣味というと、やはり音楽があがってきます。 (毎日時間を一番かけているというとブログの更新とコメント…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1162 最低賃金値上げが招くこと

賀茂川さんのブログでは、アメリカカリフォルニア州で施行された最低賃金引き上げの 引き上げの影響について論じています。 kamogawakosuke.info カリフォルニアでこういった賃金で働いている労働者は農業での非熟練労働者が多いそうですが、彼らの賃金コス…

「脱衆愚国家日本 アメリカ型民主主義に潜む悪をえぐる」中西眞彦著

著者の中西氏は配管工業の中小企業の経営者として社業を拡大し、その後中小企業出身者としては初めて東京商工会議所の副会頭となり、さらに政府税調委員などを歴任されています。 まあ文句無しに有能な経営者であり「エラい」人なんでしょうが、だからと言っ…

”ソルトウォーターバッシング”とかいう変なダイエット法についてNATROMさんが警告

医学関係の変な動きを見張るには的確な、「NATROMの日記」で内科医のNATROMさんが「ソルトウォーターバッシング」とか言うダイエット法を取り上げています。 NATROMの日記(2016年9月20日記事) 1リットルの生理食塩水を朝起きてすぐに20分間で飲むというも…

「湾岸産油国 レンティア国家のゆくえ」松尾昌樹著

湾岸産油国というと、クウェイト(クウェートではないそうです)、カタル(カタール)、バハレーン(バーレーン)、UAE(アラブ首長国連邦)、オマーンを指します。 これら5国はいずれも君主制であり、石油の産出国で石油代金で国家運営をしています。 著者…

遭遇した台風の思い出

これを書いている9月20日7時には台風16号は九州を通り過ぎ四国沖を東へ進んでいるところです。 やや南寄りを通ってくれたので熊本県地方では比較的風雨は強くならずに助かりましたが、数十キロ北にずれていれば相当な暴風雨となったことでしょう。 毎年のよ…

「階級にとりつかれた人びと 英国ミドル・クラスの生活と意見」新井潤美著

著者の新井さんは子供の頃からご父君の仕事の関係でイギリスなどで過ごし、学校生活で階級の違いというものを身にしみて感じたそうです。 たまたま、知り合いの紹介で全寮制の女子校に入ったということですが、そこは当時でも珍しいほどの厳格なお嬢さん学校…

夢の話「またも社内旅行という悪夢 しかも幹事」

よほど現役時代の社内旅行というのがトラウマになっているのか、また夢で見てしまいました。 目が覚めたときはどっと疲労感が溢れてしまいました。 しかも、今日の夢では幹事役です。 実は実際には何度も出かけた社内旅行ですが、会社の中では一度も幹事をや…

小学校英語正式教科化に教員の半数は反対

政府は小学校英語を必修化とするつもりのようですが、教員の多数は反対という意見であるという記事が毎日新聞に出ていました。 http://mainichi.jp/articles/20160918/k00/00m/040/057000c その理由は教員の負担強化になるとか、指導能力とかいったものです…

「世界遺産 新たなる謎の発見」寺沢精哲監修

ユネスコが定める世界遺産は毎年多数の登録がされており、2016年で1000件以上に上っています。 この本はそのうち世界各国の文化遺産について歴史が専門で高校の教諭を勤められた寺沢さんが34件を解説されているものです。 有名なものはその概略はおぼろげな…

「”健康食品”のことがよくわかる本」畝山智香子著

国立医薬品食品衛生研究所の室長さんで、「食品安全blog」という有名なサイトをほぼ毎日更新されているという、畝山さんが健康食品に関する本を出版されたという話はかなり以前に聞きましたし、他のところで多数の書評が書かれているのを見て早く読みたいも…

「地上絵 古代人の遺した謎のメッセージ」ポール・G・バーン著

地上絵といえば南米ペルーのナスカのものが有名ですが、イギリスの考古学者バーン氏の書いたこの本によると、イギリスやアメリカ、チリ、オーストラリアなどにも古代に描かれた地上絵が残っているところがあるようです。 もちろん雨の多いところではそのよう…

「池上彰が読む 小泉元首相の”原発ゼロ”発言」池上彰著

小泉純一郎元首相が原発ゼロという発言をし、ちょうど東京都知事選があった時に細川護熙元首相が原発廃止を掲げて立候補した際にはその応援をしたということがありました。 都知事選は2014年2月だったのですが、小泉元首相の原発ゼロ発言はその少し前であり…

NHKテレビ小説「とと姉ちゃん」で、「暮しの手帖」の商品試験描写

今期のNHKテレビ小説は、「暮しの手帖」を創刊した大橋鎭子さんをモデルにした「とと姉ちゃん」を放映しており、ややデフォルメが過ぎるのではないかという演出は気になりながらも毎朝見ています。 現在は、ドラマ中で「あなたの暮らし」とされている雑誌の…

「歴史の嘘と真実」井沢元彦著

「逆説の日本史」のシリーズや歴史ミステリー小説といった著書を多数出版している著者ですが、元々は歴史学者というわけではなくテレビ局の記者だったそうです。 この本は著者があちこちに発表していた随想などを15年分まとめて一冊にし、平成9年に出版した…

”賀茂川耕助のブログ”を読んで No.1161 日米同盟から中ロ連合へ

賀茂川さんの今回の指摘は、世界は確実に「日米同盟」から「中ロ連合」へ動き出しているというものです。 kamogawakosuke.info 中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)は日本・アメリカは参加しないもののロシアやヨーロッパ各国も参加し、アジア開発銀行…

「21世紀 地政学入門」船橋洋一著

地政学といってもあまり内容がすぐには思い浮かばないでしょうが、WIKIPEDIAの定義によれば、 ”地政学とは地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経済的な影響を巨視的な視点で研究するものである。 イギリス、ドイツ、アメリカ合衆国等で国家戦略に科…

「政治主導VS.官僚支配 自民政権・民主政権 政官20年闘争の内幕」信田智人著

民主党政権では官僚支配の一掃ということに力が入れられ、様々な方策が取られましたが、結果的には官僚機構を崩し政治の遂行を阻害するだけのものになってしまいました。 また、見方によっては危機感を覚えた官僚の総反撃を喰らい、没落を早めたとも言えます…

「さようなら 急行列車 波瀾と栄光の122年」寺本光照著

今年の3月26日、北海道新幹線の開通ということで話題が集まりましたが、その陰で実は「はまなす」という列車がひっそりと消えていきました。 これが日本の鉄道で長らく走り続けてきた「定期急行列車」の最後であったそうです。 なお、「はまなす」の廃止…

「つくられた縄文時代 日本文化の原像を探る」山田康弘著

縄文時代というと教科書にも出てきたように、魚介類や果実・木の実の採取などを行い、縄文土器を使うという印象を持たれ、戦争など無い時代であったというイメージがあるでしょうが、国立歴史民俗博物館の教授で先史時代の研究者である著者の山田さんによれ…

クロマグロの漁獲制限交渉不調 勝川さんの分かりやすい解説

太平洋のクロマグロ(本マグロ)の資源保護のための漁獲制限の交渉が不調のまま終わったそうです。 http://mainichi.jp/articles/20160830/ddm/003/020/042000c この記事だけでは各国の主張や事実関係が判りにくいものですが、このブログの以前の読書記録で…

「パンデミックとたたかう」押谷仁、瀬名秀明著

2009年4月に北米のアメリカ、メキシコで新型インフルエンザが流行しました。 これが21世紀初めてのインフルエンザ・パンデミック(世界的流行)であったのですが、その感染力、毒性は幸いにも弱いものであり、多くの死者が出るという事態にはならずに…

食品の放射能分析にいくらかかっているか FOOCOM.NET松永編集長の記事より

FOOCOM.NETでは松永さんの記事の前に専門家コラムで斎藤勲さんが、「誰が鈴を付けに行くのか、検査の終わり方」という記事を書いて居られます。 検査の終わり方。いつ、だれが、鈴をつけに行くのか? | FOOCOM.NET BSE対応の牛の全数検査がいつの間にか終了…