爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

行ったことのある都道府県 群馬県

群馬は「住んだことのある」県です。 もう30年近く前になりますが、会社からの突然の命令で群馬にある提携先の財団法人の研究所に派遣されることになりました。会社の事業所もまったくないところなので、借り上げ社宅から自分で探さねばならず、派遣先の研…

「オウム真理教 カルトにハマる11の動機」加納秀一著

著者はオウム真理教の初期の頃に参加しだし、しかしそれほど真剣な修行もしていなかったので平信徒のままで最後まで過ごしたのでさほど悪辣な犯罪には加担しないで済んだという経歴の方です。 オウムのような新興宗教をカルトと呼びますが、そのようなものが…

マカフィーあまりにも重い遅い

コンピュータのセキュリティーソフトにマカフィーを使っているのですが、毎週金曜朝からスキャンが始まります。 いつもその間は他のソフトの動作も遅くなり、動画の再生はおろか音楽の再生も途切れるほどでいらいらさせられるのですが、今日はさらに悪化し、…

エネルギー文明論「石油無機生成説について」

石油と言うものは通常は古代の生物の産物が地中に埋もれて長い年月を経て複雑な炭化水素の混合物となったと考えられていますが、中には生物活動にはよらず無機化学反応でできたと考える研究者もいます。 彼らの研究は決して簡単に否定できるようなものではな…

読書記録「江戸と現代 0と10万キロカロリーの世界」石川英輔著

21世紀に入った頃に日本でのエネルギー消費量が1日1人あたり10万キロカロリーであることを知った著者は、その半分、1/10の消費量だったのは何時だったかと調べ、5万キロカロリーだったのが、昭和45年頃(1970年)、1万キロカロリーだったのが昭和30年…

行ったことのある都道府県 栃木県

栃木県には親戚が住んでいたこともあり幼い頃から何度も行っているところです。また、日光や鬼怒川、湯西川などの観光地にもたびたび行ったこともあり、なじみ深い県といえます。それぞれに思い出はありますが、小学校の修学旅行で日光に出かけたときのこと…

「クスリ社会を生きる エッセンシャル・ドラッグの時代」水野肇著

著者は新聞記者から医事評論家へ進んだ方で、本書にも医薬に関するさまざまな問題点について記されています。 ただし、2000年の出版ですので今とはかなり事情が変わっていることもあるようで、医薬分業もまだ進んでおらず、大学の薬学教育6年制というの…

西川農相辞任

またよく見たような閣僚辞任劇で、マスコミは相変わらず「政治と金」と騒いでいます。しかし、同じような政治資金の不正であっても今回のものは他とは異なるようです。 報告書の書き方が悪いとか、自分の金で後援会を観劇に連れて行ったりとか、まあ情けない…

「誤解だらけの電力問題」竹内純子著

著者の竹内さんは東京電力に勤めていましたが、現在はNPO法人の理事などをされているということです。 電力会社の内部からの見方というものはなかなか素直には伝わってこないもので、それを聞く側も疑ってかかるということもあるでしょうが、電力会社側の意…

「南九州に栄えた縄文文化 上野原遺跡」新東晃一著

著者の新東さんは鹿児島県立埋蔵文化財センター次長という職で、遺跡発掘の直接の担当をされているということですので非常に詳しい発掘に関する記述がされています。鹿児島県などの南九州には縄文文化は無かったかのようなイメージがありますが、実は他の地…

行ったことのある都道府県 茨城県

茨城には仕事でしか行ったことがありません。まああまり観光地としては魅力が無かったのかも。 会社の研究所にいたころには学術関係でつくばへ行くことがあり、筑波大や国立研究所などへ出張しました。また、工場にいたころにはなぜか茨城には資材の納入会社…

「日本は日本のやり方で行け! アメリカに負けない方策」ビル・トッテン著

アメリカから日本へ来てこちらで事業を起こした著者ですが、その過程でアメリカの戦略と日本の政府のそれに対する隷属に気付き、厳しい言葉で糾弾し続けたためにアメリカ政府のブラックリストに載ってしまい、アメリカ帰国もままならなくなったために日本に…

「宗教激突」ひろさちや著

仏教学者のひろさちやさんが2001年のアメリカの同時多発テロ直後にキリスト教とイスラム教の宗教対立が激化している問題について書かれたものですが、その対立はさらに激化してとどまるところを知らないようです。 しかし、キリスト教すらまともに理解できて…

「再読:資本主義はなぜ自壊したのか」中谷巌著

ちょうど1年ほど前に読んだ本をまた選んでしまいました。題が非常に刺激的なのでついつい手にとってしまうようです。 しかし、再読とは言え新たな発見もかなりあるようで、その点について書き留めておきます。著者が1969年にハーバード大に留学した当時…

夫婦別姓最高裁判断へ

夫婦同姓、および女性のみ離婚後再婚可能までの期間半年が定められている民法について憲法判断を最高裁で行うことになったということです。夫婦別姓を認めるべきかどうかという点については長く争われてきたことですが、良く言われることに「ほとんどが男性…

「ラテン語の世界 ローマが残した無限の遺産」小林標著

著者の小林標(こばやし・こずえ)さんはラテン語専攻の研究者ですが、本書はラテン語に関してその言語学的特徴から、歴史、文学、さらに現在の状況まで非常に広い範囲についてある程度の深さで記述されており、一般教養としてラテン語について知るという目…

”賀茂川耕助のブログを読んで”No.1102 日本の家計貯蓄率

今回の賀茂川耕助さんのブログ最新記事は、日本の家計貯蓄率についてのものです。 昨年末に発表された2013年のもので、家計貯蓄率が初めてマイナスとなり、−1.3%であったそうです。かつてはこの数値は20%程度の黒字であったこともあり、日本の貯蓄率は非常…

「JR九州のひみつ」PHP研究所編

JRグループの中でもJR九州は元気の良さではトップクラスのようで、超豪華クルーズトレイン「ななつ星in九州」を始めとしていろいろな観光列車はたびたび取り上げられており、また本業の収支は黒字化は無理ですが関連事業まで入れた収支は十分に利益を上げる…

熊本都市バス ゆうゆうバス 早くも廃止

熊本都市圏でもバス路線の不振が続き、民営の熊本バスも再生計画という話ですが、市営の都市バス ゆうゆうバスも始めてからわずか3年でほとんど廃止されるということです。これは、3年前の政令市化と同時に郊外の交通が不便な地域に設定したものですが、昨年…

頑張った人が報われる社会にしたいという首相

国会の代表質問で民主党の岡田代表が格差社会について質問したのに対し、首相は「頑張ったひとが報われる社会にしたい」と答えたそうです。 これまでもたびたび書いているように、頭は悪くない(小ざかしいとか、悪賢いというべきか)と考えられる首相ですの…

「江戸っ子は虫歯しらず? 江戸文化絵解き帳」石川英輔著

江戸文化の研究家として知られている著者ですが、2012年発行の本書の巻末の著者略歴の中の著作紹介には初期のSF作品はまったく触れられていません。もはやそのような経歴は邪魔なのでしょうか。 それはさておき、小説などの文学では小道具・大道具にあた…

行ったことのある都道府県 山形県

山形には2回ですが、1回目は秋田に行った高校時代の撮影旅行の終わりに酒田に出て、夜行列車が出るまでのわずかな間に駅周辺を歩き回っただけです。機関庫が道路からも伺えたような覚えがありますが、丸2日の撮影でかなり疲れてしまいもはやあまり動けなかっ…

「原発と大津波 警告を葬った人々」添田孝史著

著者の添田さんは大阪大学基礎工学で修士を取り朝日新聞に入社、科学記者として活躍、東日本大震災を経験し、その後退社して現在はフリーのサイエンスライターとなったそうです。東日本大震災による福島第1原発の事故は、「想定外」の津波により起こったと再…

熊本の「県民百貨店」月末に閉店

熊本市内には百貨店というものは2つしかなかったのですが、その1つの県民百貨店が今月末に閉店することなっています。 長らく業績低迷が続き、もともとは岩田屋伊勢丹という名称であったものが数々の経営形態の変遷があり、県民百貨店という名称になったの…

エネルギー文明論「資源制約はどこに現れるか 自動車の場合」

自動車などの交通手段での資源制約はもちろん燃料が一番早く表れるだろうと思っていましたが、どうもそれよりも早く他の資源で欠乏が起こるのかもと考えるようになりました。いずれは石油資源の高騰で自動車への使用が難しくなるとは考えていますが、近い将…

不思議な言葉「スラー」

今日は朝から散歩に出かけたのですが、近くの分譲地では建設業者が住宅建設の工事を実施していました。 ちょうど、トラックからクレーンで資材を下ろしているところだったのですが、クレーン運転者に対して指示をする人が「スラー、スラー」と声をかけていま…

成果主義 残業代なしの新制度へ

厚労省の審議会で、「高度専門職」は残業代を払わずに成果で報酬を決める制度を法制化するという方向性が出されたそうです。 しかし、年俸1075万円以上が対象とか。 そんな人、どれだけ居るの。「名ばかり管理職」は本来は残業代が請求できるということ…

「洗脳選挙」三浦博史著

選挙プランナーという三浦さんが選挙運動の進め方について解説しているものです。 少々古く2005年出版の本ですが、その時でも勝率9割だそうです。その秘訣は勝てそうな人しか応じないことだそうです。これまでに新潟県の泉田現知事、神奈川県の松沢元知事の…

「裏日本 近代日本を問いなおす」古厩忠夫著

「裏日本」とは以前はよく聞いた言葉ですが最近はおおやけにはまったく使われることがなくなったようです。しかし、実態はなくなるどころかますますひどい格差ができているようです。まあこれは”裏日本”ばかりでなくすべての地方が同様ですが。中国近現代史…

「収奪の星」ポール・コリアー著

著者は経済学者でオックスフォード大教授ですが、世界銀行の開発研究ディレクターやイギリス政府の顧問も勤めたという、アフリカなどの貧困についての研究をしてきたようです。自然というものはもともとは誰のものでもなかったのですが、いつしか所有権が発…