爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

もう怒った、杉山大志さんが東京都の太陽光発電義務化に反対の請願提出

これまでも何度も記事を取り上げた杉山大志さんが、あの東京都の太陽光発電装置設置義務化という暴挙に対して反対の請願を提出したそうです。

news.yahoo.co.jp

 

あまりにもひどい政策で、まともに批判するのもバカらしいと思いあまり取り上げていませんでしたが、さすがに杉山さんはきちんと対応しています。

反対する理由は主に3点。

太陽光発電パネル製造には中国のウイグル人の強制労働によるものが使われている疑いが強く、その増産につながればさらに圧迫が強まる危険性があること。

いまだに太陽光発電の経済性は多額のFIT、再生エネルギー全額買い取り制度によるもので、全国民に負担をかけるものであり、それをさらに増やすこと。

そして、これは私には盲点でしたが、太陽光発電装置は水没した場合に感電事故を引き起こす恐れがあること。

これは東京都東部の低海抜地帯の水害が起きた場合など大きな問題となりそうなものです。

 

脱炭素化の動きが強まった今、ここでさらに存在感をアピールしなければという都知事らしい下心丸見えの施策ですが、この杉山さんの提言に反応するのでしょうか。

 

「悲しい曲の何が悲しいのか 音楽美学と心の哲学」渡河亨著

題名の最初の文字だけで判断し、音楽の表現などについて書かれた本かと思って図書館から借りてきましたが、その後の「心の哲学」の言葉通り、非常に「哲学的」な本でした。

難解極まりないというものでした。

 

著者の渡河さんは美学や心の哲学が専門と言う哲学者、本の書き方もそれを思わせるような難しさとなっています。

 

最初のあたりは、音楽を聴く経験「聴取経験」とは何かというところから始まります。

美的判断、美的経験、美的性質など美的なものに対する概念というものを説明していくのですが、言葉の定義から始まりそれに対するこれまでの哲学者たちの議論の紹介など、厳密性を高めて曖昧な解釈を許さないように進められます。

 

音楽の評価として「良い」「悪い」「素晴らしい」などと言われることがありますが、これらはすべて美的判断としては使えません。

客観性がないからということです。

しかし客観性を持つ術語もあり、「けばけばしい」「混沌としている」「統一感がある」「華奢な」「繊細な」「ダイナミックな」は内容がかなり特定されており客観性もあるということです。

よく分からん。

 

音楽の悲しみというものは聞き手の悲しみとどうつながるのか。

作曲者の意図とは違うところで悲しみを感じることもあります。

ジングルベルは普通は楽しい歌ですが、これが流れるクリスマスの日に恋人と別れそれ以降ジングルベルは悲しい曲と感じる人もいるでしょう。

これは個々人の経験とそれに対する感情の動きがある曲と連結してしまい、悲しみと感じるからです。

 

また音楽には器楽によるメロディーだけでなくつけられた詩の内容で楽しい・悲しいなどという意味が付けくわえられることが多いのですが、この本ではこれはまた別の意味が強いということで省かれています。

中には曲想や演奏は楽しいものなのに、歌詞の内容はとても悲しいものだという歌も存在します。

あくまでもメロディーが呼び起こす感情だけにしぼって話を進められます。

 

とはいえ、最後まで読んでも結局何なのかよく分からなかったというのが本当のところです。

まあ部分的には理解できるところもあるのですが、総体的には降参。

 

 

国の為替取引介入なんて効果あるの。

日本とアメリカ他各国との金利差がさらに拡大したことを受け、円安が進んだため日本政府は為替取引に円買いドル売りの介入を行い、それを公表するという恥ずかしい行為に出ました。

www.fnn.jp

為替介入という言葉を頻繁に聞いていたのは空前の円高などと言われていた当時で、その時は円売りドル買いだったのでしょうが、円安に対する為替介入というのは少なかったはずです。

 

それにしても「伝家の宝刀」やら「断固たる処置」やら、えらく大変なことのようなムードを作ろうとしていますが、どこまで効果があるのやら。

介入当初はかなり円高に進んだようですが、あっという間にまた下がり始めたようです。

 

そもそもドル売りの介入をするにも政府のドル準備高がどれほどあるのでしょう。

国の財政と言うものが投資ファンドなどという連中に比べてはるかに大きかった昔ならともかく、今ではかなり効果も限定的なのは間違いありません。

 

アメリカをはじめ各国もとにかくインフレを押さえるというのが最大の目標であり、日本の円安などに構っている暇もないでしょう。

かつては「協調介入」などと称してアメリカの当局も同調してくれたのですが、その気は全く無いようです。

 

やるべきはとにかく日本でも金利を上げるしか方法はないのでしょうが、それも副作用の方がはるかに大きくなりそうです。

もう各国政府の金融のコントロールなどと言うことが難しくなったという現れのようです。

 

「ハウ・トゥー バカバカしくて役に立たない暮らしの科学」ランドール・マンロー著

かつてはNASAのロボット技術者だったがその後著述業に転進したという著者が、暮らしの様々な要望に対し、非常に壮大で科学的な解決策を提示します。

ただし、そんな解決策はほぼ不可能ですしやったら大変なことになる場合も多そうです。

 

暮らしの要望自体は非常にありふれたものです。

引越しの手間を減らすには?、スマホの自撮りが上手くなるには?、明日の天気が知りたい、約束の時間が守れなくて困っています。

などなど、普通のものですが、それに対する回答が想像を絶するものとなっています。

 

小包を送るには(ただし宇宙から)という要望について、一番普通なのは(どこが普通だか)地上への回収が必要なものに使われる着陸装置に載せるというものですが、これは到着までわずか45分しかかかりませんがただし価格が7000万ドルかかります。

その次の優先便は連絡用に行き来しているソユーズ宇宙船の来るのを待ってそれに載せて地上に持って行ってもらうもの。輸送費は20万ドル。

そして「エコノミー便」というのがそのまま船外に放り出し自然に落ちるのを待つというものです。

国際宇宙ステーションは宇宙とはいえわずかに空気が存在するために徐々にその摩擦で荷物は落下していきやがて大気圏に突入します。

問題点はその大気の抵抗でほぼ燃え尽きてしまうということで何も残らないということになりそうです。

 

といった調子で非常に真面目に科学的な回答をするものの、絶対に真似ができないということになっています。

 

飛行機の操縦中にトラブルが発生し緊急着陸をしなければならない時にはどうするか。

この問題には専門家として宇宙飛行士の経験があるテストパイロットのクリス・ハドフィールド氏にアドバイスをお願いしたところ快諾されたので色々な状態の場合ごとにその対処方法を教えてもらっています。

しかし、その「色々な状態」というのが馬鹿馬鹿しいほどのものであり、よくハドフィールド氏がまともに答えたと感心しますが、やはり専門家というものはどんな状態に対してもその対応を考えておくものだということでしょう。

その状態というのが「畑に緊急着陸」「スキーのジャンプ台に」「航空母艦に」「列車の上に」「ロサンゼルスの街中に」等々

スペースシャトルをロサンゼルスの街中に緊急着陸させる」という問題の回答には、ハドフィールド氏は「私たちは世界中のすべての滑走路を把握しておりその向きや長さもシャトル内にデータとして保存していた」としています。

ただし、「ロサンゼルスの街中」というのはちょっと苦しい条件のようで、スペースシャトルの着陸には4500m以上の直線の滑走路が必要なため、ロサンゼルスにその条件の場所があるかどうかは知らないということでした。

 

「約束の時間を守るには」は、通常は1速く移動する、2早く出発するのいずれかでしょうが、これに著者は3「時間の流れを変える」を付け加えます。

「約束の時間」が迫ってくるのは通常の時間の流れの場合であり、それを変えてしまえば余裕ができるということです。

ただしその方法がすごいもので、「地球の自転速度を変えて一日の長さを変える」ということで、そのためには月の潮汐力を変えてしまう、などと言う壮大な努力が必要となります。

 

まあ、実際の役には立ちませんが、読んで少しニヤリとできるかもしれません。

 

 

台風14号について詳細

「数十年に一度」とか「経験したことのない被害」などと相当な言葉で脅されましたが、意外に我が家の周辺(熊本県八代地方)ではほとんど被害も出ずに済みました。

このところ気象庁の出す警報が少しオーバーかという思いもしていたのですが、ニュースを見ていると九州でも宮崎や鹿児島ではかなり被害もでているようです。

 

ちょっと台風の詳細なデータを見てみました。

ウェザーニュースの台風データの詳細のものを引用させて頂いたものです。

中心気圧も書かれていますがそれはこの場面では引用できませんでした。

それによると最大に成長した時には910HPaまで行ったのですが、鹿児島上陸時には930HPa、そして徐々に勢力を落とし熊本県八代市では940HPa、宇土市を通り過ぎる頃には955Haまで勢力を落としていたようです。

 

上陸時に930というのはかなり強力な台風であり、相当な被害が出てもおかしくありません。

それが今回も宮崎・鹿児島では出ており、死者も出て被災家屋もかなり出ているようです。

ところが、台風の移動速度が遅く、停滞とも言えるほどの速度で北上している間にやはりかなり勢力を落としたようです。

 

また、台風の進路がまさに熊本県八代市から熊本市にかけての熊本県中心部を通りました。

台風はその中心より少し東側が最も風雨が強くなりますので、かえって中心が通った八代市から北部にかけてはその影響も弱かったのかもしれません。

実際に台風中心部より少し東側の熊本県でも球磨地方、阿蘇地方では停電箇所も多く被害があったようです。

 

結局、この地域では台風来襲前に気象庁から発表されていたほどの被害はなくて済んだのですが、それでも九州ではここより東部側の各所ではかなりの被害も出ていたようです。

 

ほんの少しの台風の進路の違いで被害の出方も大きく差が出るということのようです。

今回はこの辺は相当な幸運に恵まれたようで、ほとんど被害も出ずに済んだのですが、今後もそうであるとは限りません。

やはりできるだけの対策はしておかなければならないでしょう。

 

屋外には風で飛ばされるようなものは置かないこと。

飛来物による損傷を防ぐためのガラス窓の補強をすること。

断水・停電の対策を十二分に行なうこと。

自宅が不安があれば避難所に行くこと。

といったところでしょうか。

それでも九州は台風の襲来がこれまでも何度もありますので、皆が基本的な台風対策は心得ていますが、経験のない地方では見落としもあるかもしれません。

まだ今シーズンも不安が残ります。くれぐれもお気を付けください。

 

「気候変動と『日本人』20万年史」川幡穂高著

かつての歴史学界では気候変動のことを持ち出すと批判されていたということですが、最近の研究では明らかに気候変動により大きな社会変動が同調して起きていたことが分かってきています。

当然の話で、気候変動は食料生産に密接に関係するはずであり影響がないわけがありません。

この本では「日本人」20万年史と名付けられていますが、もちろん「20万年」というのはホモサピエンスがアフリカで出現してからの年数です。

想像するに、今の日本人と言われる人々はすべてが20万年前にアフリカで誕生したホモサピエンスのグループの子孫であり、それが様々な道をたどって日本列島に集まり出来上がったのが今の日本人だということを表わしているのでしょう。

 

なお、著者の川幡さんは地質学者で、海底の堆積物の分析からその場所の水温の経時変化を復元し、各時代の気温の変化を類推するという研究をしているということですが、この本ではその範囲を越えて、DNAの分析や考古学的研究など他の研究者の最新の成果を大きく取り入れて書かれており、現在最新の知見が見えてきます。

川幡さんの経歴も調べてみましたが、1978年に東大理学部卒ということで、これは私と同年の方かもしれません。

 

本書は第1章のアフリカでのホモサピエンス誕生から、第2章はユーラシア大陸横断、次いで縄文社会出現、三内丸山繁栄と縄文社会の衰退、現代日本人遺伝子の故郷である古代中国、水稲栽培と弥生人、中国の勢力拡大と日本社会、温暖湿潤環境が育む倭国、繰り返す温暖化と寒冷化と続き、最終章で「気候が時代を変革する」と結ばれています。

世界全体に広がるホモサピエンスの動きから日本に焦点を当てた歴史に続き、それが気候の影響を大きく受けていることを解析して見せます。

 

それらすべてを書き留めるわけにもいかないので、特に興味深いところ(それでもかなり多いですが)だけを。

 

過去2万年に大規模な寒冷化が何度も起きていますが、それと社会の出来事をまとめると分かりやすいものとなります。

1万6000年前 石鏃と土偶の発明 寒冷化により食物が減りそれに対応

8200年前 (この時期は世界的にも大きな寒冷化が起き「8200年前イベント」と呼ばれる) 北海道で人が南下

6000年前 三内丸山の発展開始

4200年前 (この時期も世界的な寒冷化で「4200年前イベント」と呼ばれる) 三内丸山の崩壊 栗の半栽培が不可能になったため

3000年前 弥生時代の開始 中国が寒冷化により社会が混乱したため流民が発生し玉突き式に日本列島に稲作民が流入した

2600年前 金属器の使用が普及し武器も増えて戦乱となる。

1800年前 弥生から古墳時代への移行 タウボ火山の噴火による世界的な寒冷化により社会が統一に向かう

1400年前 古墳時代から貴族政治への移行 中国・朝鮮でも社会が激動し百済が滅亡して日本に多くの人々が逃れ、彼らが日本の社会の中心となる

1100年前 平安末期の寒冷化で社会不安が増大し平家が繁栄するがすぐに滅亡し武家政治に至る

200年前 江戸時代から近代への移行 平均気温が下がる中、火山噴火が相次ぎさらに寒冷化し、大きな飢饉が頻発、社会変動が激しくなり倒幕、明治維新となる。

 

6万年前にアフリカを出発したホモサピエンスはその後世界中に広がりました。

ただし、この一回だけではなくそれ以前にも出発したのですが彼らはその後生き残りませんでした。

現在の世界中の人々の遺伝子の解析から6万年前にアフリカを離れた1グループにすべて由来することが確かめられています。

その時期は氷期であり海面は今より85m低い位置でした。

その頃のホモサピエンスの肌の色は黒褐色でした。

そこから高緯度の地方に移り住むうちにメラニン色素がそれほど必要なくなり、肌も白くなっていったと考えられます。

 

現代人の遺伝子を詳細に解析することで、昔の人々の人口変化を推定できるという方法が編み出されています。

遺伝子の突然変異というものは一定の時間ごとに起こると考えていくことで特に人口の増減が顕著な時期も推定できるというものです。

例えば飢饉などで急激に人口が減るとその後食料供給が回復して人口も急増してもその人たちの遺伝子の変異は皆同じようなものとなります。

これを使い、三内丸山遺跡の集落が崩壊した4200年前イベントの時期の人口を見るとさほど減少はしていないものと見られるそうです。

つまり、クリなどの半栽培で集中して居住していたもののそれが寒冷化でできなくなったのですが、それで餓死するということはなく、集落を離れてバラバラに住んで採集狩猟生活に戻って生き残ったようです。

 

4200年前イベントでは中国も大きな影響を受けました。

著者たちは長江デルタで水底の堆積物の解析を行い、水温の歴史的な変化を推定してそこから古環境を復元しました。

すると4200年前より急激な大寒冷化が起きていたことが分かりました。

これは気温にすると3ー4度の低下にあたると見られ、当時の水稲栽培には大きな打撃を与えました。

これで先進的であった良渚文明は壊滅しその後もこの地域は復活できませんでした。

日本でも4200年前の寒冷化で三内丸山集落が崩壊していますが、その人々は生き残ったと見られます。

しかし中国長江流域の当時の人々はその周辺では生きることができず周囲に逃れたと見られます。

実はその当時の長江付近に住んでいた人々のDNAと同じものを持つ人々がその後日本にやってきたと見られます。

日本人の祖先の一部はその頃の長江流域にいたということです。

 

これまでは気候変動と言っても寒冷化がほとんどですが、その度ごとに食糧不足が起き、それに対応しなければならなくなって社会も変化しました。

現在は寒冷化ではなく温暖化ですが、そのスピードは極めて速く自然な変化の10倍から100倍もの速度となっています。

これがどのような結果をもたらすのか。

ホモサピエンスは「知恵のある人」という意味ですが、今こそ知恵のあるところを見せて文明を守っていかなければならないと結ばれています。

 

非常に中身の濃い本でした。

そして様々な手法で古環境、古気候というものを非常に高い精度で再現できるようにしてきたという、著者の自信が見えるものです。

これこそが本当の人類の歴史を見ることにつながると感じます。

 

 

 

ウクライナ東部諸州でロシア併合の住民投票か。

ウクライナ東部諸州ではウクライナ軍の反攻が激しさを増しロシアから奪還した地域もあるという報道がされています。

それに対し、ロシアは東部諸州でロシア併合を求めるという住民投票を実施すると報道され、日本メディアはロシアの批判を強めています。

www.nikkei.com

しかし住民投票を実施するということはそれだけロシア併合を(真意はともかく)支持する住民が多いからというのは間違いないところでしょう。

 

これについてはウクライナ情勢に詳しい方のルポを読みました。

sohujojo.hatenablog.com

それによれば、正確な数字かどうかは分かりませんが、すでにロシア編入住民投票で果たしたクリミアでロシア系住民の割合は6割、東部諸州はそこまでは多くないがウクライナ系住民と同数程度とありました。

 

東部諸州ではウクライナ系住民は殺害、強制移住等のうわさもありロシア系住民の比率はさらに上がっているのかもしれません。

そうなればもし住民投票実施となればロシア編入が認められる公算も大きいのでしょう。

 

しかしクリミアの編入時にもこれを住民投票で決定するということに対しては欧米からは批判が出ました。

今回もそうですが、どうも地域の独立やどの国へ帰属するかの決定を住民投票で行うということには抵抗感が強いようです。

民主主義的手続きをたどりながら実施してもやはりこれは「悪い民主制度」だということでしょうか。

6割の住民の賛成でどの国に属するかを決めるというのは、残りの4割の反対は無視するということであり、形だけは民主制であっても民主制の基本にはなじまないということでしょう。

 

今回のウクライナ東部諸州も、心の中では反対のウクライナ系住民もまだかなり残っているはずですが、その声は賛成多数の中で無視されるのでしょう。

 

それを覆すのはウクライナの軍事力だけということ。

どうやら民主主義の限界と軍事力の効果を見せられるだけの先行きになりそうです。

 

それにしても、ソ連当時の政策によりロシア周辺の各国にロシア人が多数移住したのでしょうが、それがこのような紛争の種になるとは。

他のロシア系住民の多い国も平穏ではないということでしょう。