爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

何のために来たのか分からないようなバイデンだが、色々と波紋を広げてくれた。

就任以来初めてのバイデン大統領の韓日訪問ですが、何のために来る必要があったのかよく分かりませんが色々と問題発言を連発してくれたようです。

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やはりこちらではウクライナ情勢などよりも対中国政策が大事だということでしょうか。

しかしどさくさ紛れに日本の軍事費の大幅増強を言わせてしまいました。

もう日本国財政の限度がどこにあるのかを探る展開に入ってきたのでしょう。

 

抑止力という、何やら実態の分からないものについても考えるきっかけを突き付けられたようです。

 

この引用記事はテレ朝系のニュースからのもののようですが、「日本の常任理事国入り支持」などと言う空虚な言葉がトップになっています。

アメリカが支持などしても何の進展も無いのはもちろんです。

それよりも安保理の体制どころかその存在自体が問われている状況だということが分かっているのでしょうか。

 

中国にここまで力を付けされたのもアメリカをはじめとするグローバル企業の経済政策が行ったことです。

そしてもはやそれを止めることすらできなくなって初めて気が付いたのでしょう。

金の亡者が金に転ぶといったところです。

 

しかし、台湾有事に関する発言でもアメリカ政府があわてて訂正しています。

バイデンは本当に大丈夫なのでしょうか。

ガンで死にかけと言われるプーチンも世界平和の脅威となっていますが、認知症のバイデンも似たり寄ったりのようです。

「源頼朝 武家政治の創始者」元木泰雄著

ちょうど今ドラマで源頼朝の時代を放映していますが、そのあまりにも若者向けを意識しすぎたような描写に少し辟易するものの、それでは自分はその時代の何を知っているのだろうかと自省しても、実際にはほとんど知らないということに驚きます。

 

だからというわけでもないのですが、頼朝について歴史的に確実なものは何かというところをまとめているような本書を読んでみました。

 

この時代については平家物語というものが大きな影響を及ぼしているのですが、これは劇的な描写に偏るためか歴史的事実にそれほどこだわることなく、自由に史実を変えているようです。

 

頼朝は猜疑心が強く、弟の義経・範頼をはじめ甲斐源氏の一門や上総介広常などの有力御家人を次々と葬っていった冷酷さを語られることが多いようです。

しかしその生涯は何度も九死に一生を得たという経験が続いており、それがやはり猜疑心を強くするということにつながったのは事実でしょう。

平治の乱で父義朝が破れ共に処刑されてもおかしくないところを助けられ流罪となったこと。

配流先の伊豆で伊藤祐親に殺されそうになったものの伊藤祐清に救われたこと。

石橋山合戦で敗れ身を潜めたことなど、ギリギリの状況で命を永らえました。

しかし、それでも多くの東国武士たちに尊崇され幕府樹立を成し遂げられたということはそれだけ人を惹きつけるものがあったということでしょう。

また後の世の考えから、幕府と言うものの強さをその当時の実体以上に考え過ぎるのも、頼朝の性格を必要以上に厳しく見ることにもつながります。

実際には創建当時の幕府は想像以上に脆弱であり、宮廷側との関係もまだ弱いところが多く、それに振り回された面もあることは考慮すべきでしょう。

 

平治の乱敗戦後に頼朝が助命されたのは、平忠盛正室平頼盛の実母であった池禅尼が嘆願したことによるというのが通説となっています。

その理由は禅尼の息子で夭折した家盛に頼朝が生き写しであったからと平治物語には描かれていますが、実際には頼朝の生母の弟の園城寺の僧祐範やその姉妹で上西門院の女房であった千秋尼らを通して上西門院が池禅尼に圧力をかけたのではないかということです。

上西門院は後白河院の同母の姉であったので、清盛もそれで恩を売る良い機会と思ったのかもしれません。

 

平氏を滅ぼした後、義経と頼朝の仲が悪化したのは朝廷側が義経を味方に引き込もうと官位を与えたためだというのが通説ですが、これも実際とは差がありそうです。

義経の行動は一の谷合戦の前から頼朝が命じたことに沿ったものでした。

このあたり、吾妻鏡は著者が朝廷側だったためにより頼朝の冷酷さを描きたかったためか誇張している可能性があります。

義経が伊予守に任ぜられたのも他の有力御家人が各国守護に任ぜられたのと同様であり、特に義経ばかりを優遇したものではありませんでした。

しかし通常ならば受領に就任したら検非違使は兼任はしないはずが、義経の場合は双方を兼ねるということになりました。

これが後白河院の意向なのは間違いなく、検非違使は京都在住が当然なので義経の鎌倉召喚を止めるためであったようです。

そしてその後の頼朝の義経鎌倉召喚の命令にも従わないこととなりました。

父義朝の供養を勝長寿院で行なうために出席せよとの命令にも義経が従わなかったことで二人の仲が決定的に決裂することになりました。

 

幕府が成立したあともその体制はなかなか整わないものでした。

朝廷側は官位を与えることで幕府との関係を有利にしようと動くのですが、頼朝はなかなかそれに応じなかったのです。

しかし後白河院の死去の後、頼朝側から任官の希望が伝えられます。

それが「大将軍」の位だということで朝廷も困惑します。

頼朝はかつて右大将に任じられたことがあり、それを辞したあとも「前右大将」と称することがありました。

俗説では「征夷大将軍」になることを希望した頼朝と後白河院とが対立し、その死去後にようやく任官したということが言われていましたが、実際には征夷大将軍という位の認識はあまり無かったようです。

「大将軍」という職名は無く、似たようなものの中から「総官」「征東大将軍」「征夷大将軍」「上将軍」といったものが検討されたようです。

しかし不吉な先例があるものは外すと言った消去法の結果、「征夷大将軍」に決まりました。

その名称がそれから鎌倉、室町、江戸の幕府での将軍の職名につながりました。

 

頼朝死後の鎌倉幕府も源氏滅亡あり、有力御家人の反乱ありと多難でした。

これもやはり幕府の体制がまだ全く脆弱だったからのようです。

そこまで深く計画されたものでは無かったということでしょう。

 

 

サル痘について分かっていること、忽那賢志さんの解説

日本ではまだ感染者が確認されていないものの、欧米では次々と検出され話題になっている「サル痘」について、忽那さんの解説です。

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サル痘は天然痘と似た症状のウイルス感染症ですが、天然痘より感染力が低く重症化も少ないということです。

天然痘ワクチンがサル痘にも有効だったのですが、天然痘が根絶されたためそのワクチン接種(種痘)も止められており、サル痘が広がる恐れがあるということは言われていたようです。

 

名前はサル痘といっても、猿に特に関係のあるわけではなくげっ歯類が元の宿主でありアフリカ各地に散在しているようです。

感染も接触感染や飛沫感染で、そのためアメリカではゲイの若い男性の感染者が多くなっています。

 

ウイルスの系統により死亡率は差があるようですが、これまでのところ欧米の感染者での死亡例はないということです。

 

感染症に対して警戒心が強まっているために過度に問題視する人もいるようですが、これまでのところ爆発的な感染拡大も重症者続出ということもないようです。

注意はしておく必要はあるかもしれません。

 

「ネーミング全史」岩永嘉弘著

商品の名付けというものは重要であり、同じような品質性能の商品でもその名前で売れ行きが全く違うということもよくありそうです。

 

本書はコピーライターとして活躍しながらネーミングというものの重要性にも早くから着目し、数々の話題になったネーミング作者としても有名となった岩永さんが、自らのネーミング作品も含め、世の中のネーミングの潮流、名作などを時代を追って解説しました。

 

広告というものも商品を売る際には大きな意味を持ちますが、写真や映像、キャッチフレーズを駆使して広告を作り上げていっても、その中でその商品の名前、ネーミングというものがもっとも重要とも言えるものです。

広告でアピールしたいモノ・コトというものがネーミングそのものであるということです。

商品の包装を考えても、色々なデザイン、ロゴ、配色などがありますが、その中心に座るのがネーミングです。

ネーミングなしにはパッケージは始まらない。

それほど重要なものがネーミングです。

 

ネーミングというものの今昔から説き始めます。

かつて、日本海軍の艦船のネーミングには驚くほどの体系化がありました。

戦艦はすべて旧国名(武蔵、大和、陸奥)、第一巡洋艦は山の名前(赤城、鳥海)第二巡洋艦は川の名前(天龍、利根、最上)

さらに駆逐艦には雪の名前(白雪、初雪)、雲の名前(群雲、東雲)などなど。

このようなネーミングシステムを作ったのは日本海軍の父といわれた山本権兵衛だったそうです。

 

著者がネーミングを考えることを仕事としだした最初は、六本木のスナックバーの名前を考えるよう依頼された、1970年代のことでした。

「LOS COS MOS」と名付けたのが最初のネーミング作品だったそうです。

 

その他、著者の手掛けたネーミングで有名なものは「日立洗濯機からまん棒」「東急BUNKAMURA」「日清オイリオ」といったものがあるそうです。

 

語り掛ける言葉そのままを商品名としたものも印象的なものでした。

ごはんですよ」というのは海苔の佃煮の商品名ですが、はやくも1970年代にはできています。

これはその会社の社長の発案だったそうですが、このような「話し言葉ネーミング」というものは他にもいくつもできていきます。

「おーいお茶」「あ、あれたべよ」「甘栗むいちゃいました」など、加工食品分野で特に多かったようですが、他の分野にも広がって行きます。

 

特徴的な漢字を使ったり、記号そのままを使ったり、アルファベッドを使うものの和語そのものだったり、色々な工夫を凝らしてネーミングを考えていきます。

 

最終章では著者の経験から「ネーミングの作り方」を簡単にまとめてあります。

まずその商品の実体を把握し、マーケティング・コンセプトを把握。

キーワードを検索して関連する言葉を見回すこと。

そして忘れてはいけないのが商品登録されている言葉をチェックし重ならないようにすること。

同じカテゴリーで似たネーミングは認められないので、早い時期からきちんと確認しておくべきだそうです。

 

ネーミングの重要性は重々承知してはいるのですが、難しいものでしょう。

どのようなものが売れるネーミングなのか。

結局、他社の製品で印象的なもののアイディアを頂くということも多いように感じます。

 

 

夢の話「同窓会の開催を前日になって思い出して焦る」

もう丸三年、同窓会などの開催ができない状態が続いていますので、そろそろという気持ちが強く、時々その関連の夢を見ます。

 

しかし今回の夢は「同窓会出席の返事をしていながら、完全に忘れていて前日になって思い出す」という、ちょっと捻った状況になっています。

 

20日の土曜日(この日付は夢の中でもはっきりとしていました)に東京で開かれる会合に出席するということで準備をしているところから夢は始まります。

私の居るのは今の熊本ではなく東京近郊のようで、さほど長距離移動の旅行のつもりではありません。

その会合は何かははっきり分かりませんが、講演会か資格試験受験かといったものです。

もうすべての準備が整い、さあ行くばかりと言うことになってハタと気が付きました。

 

そもそも、この講演会に出るのは「その日に同窓会が開かれるからついでに」設定したということにです。

しかし同窓会の事についてはすっかりと忘れていました。

 

そして帰りの飛行機の切符(ここで急に熊本に帰ることに変わってしまいます)もその夜の便で取ってしまっています。

さてどうするか。

飛行機をキャンセルして宿泊ホテルを取り、同窓会に出席するか。

それとも同窓会を欠席連絡して帰るか。

とはいえ、もう直前なので欠席にしたら同窓会の幹事さんに悪いだろうし。

 

どうしよう、どうしようと焦るうちに目が覚めるという、いつもの夢のパターンでした。

 

実際に、前回同窓会に出席したのはほぼ3年前です。

来年も会おうと言って別れたままコロナ流行でまったく開催不可能となってしまいました。

私の卒業した学校は中学・高校・大学とすべて関東地方ですので、熊本から行くのも大変なのですが、これまではそれでも何か都合をつけて時々は出席していました。

今の田舎暮らしに別に不満もないのですが、それでもたまには青少年期を過ごした関東に行ってみたいという気がします。

今年は感染が収まるでしょうか。

 

杉の葉を使った除菌アルコール、NHKの情報番組より。

NHKの朝の情報番組を見ていると、たまに(しょっちゅう)突っ込みどころ満載のものが流れて楽しませてくれます。

 

今回も「杉の葉を使った除菌アルコール」だそうです。

対象の製品は次のものでした。

www.nikkei.com

医薬品卸のサノという会社が開発ということですが、番組ではそれは表に出ず、林業者、研究をした県総合食品研究センター、製造にあたった酒造会社が出てきました。

 

番組の流れは大方次のようなものです。

杉の木材を切り出した山林には多量の杉の葉が残り、廃棄処理に困る。

除菌アルコールの殺菌性を高めるためには杉の葉の成分のテルペンが有効。

杉の葉からアルコールにテルペン成分を抽出し蒸留するのは酒造会社の技術が使える。

殺菌力の高まった除菌アルコールスプレーが完成、販売に至った。

 

これのどこに突っ込みどころがあるのか、分からない方も多いかと思いますが解説してみましょう。

 

「多量の杉の葉が山林に残る」

林業として木材を出荷すれば葉などはその場に残ります。

ただし、本来はこういった植物成分は徐々に木材腐朽菌や昆虫などの働きによって分解します。

それが特に杉などの針葉樹では抗菌成分が多いために時間がかかることになります。

もしも「絶対に分解しない植物」があれば、「二酸化炭素温暖化」などは解決です。

その植物をどんどん植えていきそのままにしておけば二酸化炭素は固定化して大気中から失われていきますから。

しかしそんなことが起きるはずもありません。

広葉樹や草本植物にくらべればはるかに長い時間がかかっても、やがてはすべて分解し二酸化炭素と水に還るからです。

それが問題となるのは、やはりこういったことが支障となるような「林業」という産業形態が問題だということでしょう。

もしも金と手間をかけても枝葉などを山林から取り除いて処理すればどうなるか。

その林地の植物栄養成分はどんどんと失われ、貧栄養化していくでしょう。

それも森林の育成という意味では大きな問題です。

まさか、それを補うために肥料をまく?

 

「除菌性を高めたテルペン含有アルコール」

アルコール(エチルアルコール)は殺菌力がありますが、それに微量でも別の成分が入ればさらに殺菌力が高まることは事実です。

実際にメーカーの情報でも、グリセリンや乳酸、脂肪酸エステルなどが効果があるとされています。

そのような中で杉の葉に含まれるテルペンが効果があるというのも事実でしょう。

ただし、このようなプラスの属性を取り上げられる物資で、特にそれが天然物由来の場合ほとんど人体毒性を考えることがありません。

医薬品であれば主成分だけでなく副原料に至るまで厳しく毒性がチェックされるのですが、それ以外の製品ではそこまで厳しく言われることはありません。

また含まれたとしてもごく微量であるということから実害は無いとは思われますが、しかし本当にテルペンには人体毒性がないのでしょうか。

 

「杉の葉からテルペンを抽出するのは酒造会社の技術」

これはおそらくジンなどの製造方法と同じということでしょう。

アルコール水溶液に植物を漬け込みアルコールに溶け出す成分を抽出し、それを蒸留することによりその成分が揮発性であればアルコールと共沸しその成分を含んだアルコール溶液が溜出します。

ただしその製造量は小さいもので、番組で写していたタンクは数百リットル、漬け込まれた杉の葉もわずかな量でした。

その程度の使用量で「処分に困る杉の葉」が減るのでしょうか。

せめて数百トン単位でどんどんと使って行かなければ変わらないのでは。

 

さらに大きな問題はここです。

「処分に困る杉の葉」からテルペンを抽出してもその残渣は残ります。

テルペンなどは含量はごくわずかですから、ほとんどが残渣として出てきます。

それはどうやって処理するのでしょう。

結局は酒造会社の責任で産業廃棄物として処理するだけなのではないでしょうか。

番組最初の論旨の印象からみれば杉の葉の廃棄処理はこれでほとんど解消とでもいうものでしが、結局は場所を変えて処理しなければいけません。

しかも山林で分解を待てば林地の栄養分に還るのに対し、酒造会社からの産廃処理ではそうは行きません。

 

そして「処理にかかるエネルギー」も大変な量となります。

低濃度のアルコール水を蒸留して高濃度アルコール溶液にするためには、普通は蒸気を噴きこんで蒸発させます。

その蒸気を作るにはこれも通常はボイラーで燃料を炊き水を蒸発させて作ります。

そこには大量のエネルギーが必要であり、今後の燃料高騰の時代にはさらに費用の面でも大きな問題となるでしょう。

 

「殺菌力の高まったスプレーが販売された」

ホームページを見るとその製品も出ています。

300ml入りのタイプで1280円だとか。

他のアルコール殺菌スプレーなどを見れば、1L入りのもので1000円以下。

とても価格競争力などあるとは思えません。

関係者以外は買わないものでしょう。

 

結局、一部の人々の自己満足(特に県庁の偉いさんか)以外にはほとんど生み出すものもない話のようです。

 

こういう話のネタを頂けるNHKの朝の番組は、貴重な時間です。

 

インフレが進行する懸念、米山隆一さんのツイートより

インフレが進行する懸念がアメリカで強まっているということについて、米山隆一さんのツイートです。

このツイートの元となったYAHOOニュースはそれほど多くのことを述べているわけではなく、上記の文章がほとんどです。

 

米山さんはツイッターでも色々と発言を繰り返しているためか、多くの反撃を受けていますが、ひるんではいないようです。

 

別のニュースでは日本の物価上昇率が2%を越えたそうです。

日銀が以前から目標としていた「物価上昇率2%」達成ですが、日銀からは勝利宣言などは出る見込みもありません。

もしもそんなことを黒田が言い出せば世間も総反発でしょう。

 

そもそもなぜこのような目標がまかり通ったのか。

それまでのデフレ状態がよほど骨身にしみていたのでしょうか。

しかしどうやら「デフレだから景気が悪い」とも言えないようです。

 

デフレであれば、国民のほとんどを占める給与生活者、年金生活者は安定した生活を送ることができます。

企業が儲からなければその給与原資も出ないということが言われそうですが、大儲けをしようとしなければ別に前期と同様の利潤さえ上げていればそれでいいでしょう。

それこそが「持続する経営」であるはずです。

 

インフレで困るのは社会の自然な変化以上の激変をもたらすことです。

時代に合わなくなった産業が衰退するとか、非合理的な経営が行き詰るといった変化はデフレでもインフレでも起きることであり、それで徐々に社会変化が起きていくのは仕方のないことでしょう。

しかしインフレの及ぼす激変はそれ以上のことを引き起こします。

もはやインフレなどと言うものの記憶も中年以下の人々には無いかもしれませんが、高齢者には嫌な印象がほとんどでしょう。

 

ところが、インフレが好都合な人々もいます。

悪いことに、そういった連中が社会では有力者となっています。

投資家や大企業、デイトレーダーという名の博徒、華々しくメディアに登場するような人々は高インフレのような状況は大儲けのチャンスでしょう。

そしてその連中の手先と化しているのが政治となっています。

 

まあ非常に厳しい状況ですが、この先しばらくはインフレ状態となっていくのでしょう。

それに輪をかけて悪影響を及ぼすのが低金利のまま据え置かれる日本から資金が逃げ出しさらに円安が拡大することです。

それに焼け石に水の対応で公的資金という名の赤字国債を際限なく投入する。

もう早く日本を崩そうとしているかのようです。