爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「9月入学問題」について、大変なことに思い当たった。

社会の混乱に乗じて、この機会に学校の9月入学制に移行してしまおうという主張もかなり大きく見られるようです。

しかし、ふとしたきっきけでその主張の大きな欠陥に気が付きました。

 

もしも、この9月に入学時期をずらしたとして「その入学者はどの範囲の生まれか」ということです。

 

この4月に小学校に入学するはずの人は、前年の4月2日から今年の4月1日の間に産まれて、6才になっている人たちでした。

彼らを、9月入学論の人達の主張通りに、この9月1日に小学校に入学させるということはどういうことでしょうか。

その最年長者は4月2日に7歳となっていた人で、9月入学時には7歳5か月です。

もっとも年少の人は4月1日に6歳となった早生まれの子供ですが、それでも9月入学時には6歳5か月になります。

 

もしも、9月入学制がこれまでの「前年4月2日から今年の4月1日生まれ」までの子供だけに入学者を決めるということになれば、どういうことでしょうか。

実に、6才5か月となる子供たちの入学を、その次の年の9月まで待たせるということになります。

 

もしも、これまで通りに入学の当日までの生年月日の子供もまで入学者とするとなれば、9月入学制であればその年の9月1日に7歳となる子供も小学校入学を認めることになります。

しかし、それをすれば、今度の入学児童は例年に比べ1.5倍程度となるでしょう。

そうなれば、小学校の教育体制はおそらくひどい混乱になるでしょう。

 

どこまでこの9月入学制度を考えているのか分かりませんが、本当にこれらの社会の混乱を考慮に入れているのでしょうか。

もう、9月入学論者の言うことは、まったく聞く必要もないように思いました。