爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

ウイルス感染者減らず。「まだ足りない」と考えるか「やり方が違っていた」と考えるか。

新型コロナウイルスの新規感染者検出は、全国的には落ち着いてきたように見えるものの、東京だけは減らないようです。

数日間は50人以下に減りこのまま減少傾向が続くのかと思ったら、またこの2日は160人以上という、「元の木阿弥」状態です。

 

緊急事態宣言以降、飲食店や娯楽施設などの休業を強化したりという対策を行ってきましたが、その効果が足りなかったのでしょうか。

 

これは、「対策実施がまだ足りない」と考えるのか「そもそもやり方が違っていた」と考え直すのか、ということが指導者たる政権担当者や自治体の長に求められることです。

 

「まだ足りない」ということであれば、外出自粛をさらに強化、店舗の操業自粛も強化、学校はまだまだしばらく休業といったことになるのでしょう。

 

しかし「そもそも違っていた」となれば、その程度の対策強化ではいつまでたっても先が見えてこないということにもなり兼ねません。

やはり、ヨーロッパなどのように「完全都市封鎖」が必要ではなかったのか。

あるいは、スウェーデンのように「完全放置」すべきだったのか。

中途半端が一番悪いと考えれば最悪の対策を取ったのかもしれません。

 

どうやら、日本人は「まだ足りない」と考える性癖が強いのかもしれません。

 

バブル後の景気悪化の対策として、公共事業に莫大な投資を続けていても何も効果が上がらなかったにも関わらず、「まだ足りない」とさらに多額の支出を繰り返してきた結果が今の国債1000兆以上という状況です。

戦争時にも泥沼化した戦線に「まだ足りない」とさらに兵力を注ぎ込みさらに戦況を悪化させたという例が多かったようです。

 

今回もおそらく「まだ足りない」派が主流でしょうから、「もっと自粛」となるでしょうが、これではさらに長期化が避けられないかもしれません。

コロナで亡くなった方が500人ほど。

さて、どこまで増えるでしょうか。