昨日日本国内で初めて新型コロナウイルス(前も書いたけど”新型コロナ”で止めないで)感染肺炎で死者が出ました。
それ以外にも中国渡航歴もなく外国人接触の履歴も不明の感染経路が分からない患者が頻発してきました。
前にも書きましたが、この肺炎は健常者では軽い風邪程度の症状しかなく、また感染当初は発熱も少なくそれほど重大な疾病とは見えないようです。
それが長引いておかしいなと思って受診したら新型肺炎ということになるようです。
ということは、健康保菌者からの感染拡大も十分に考えられるということでしょう。
ただし、高齢者や心臓病、糖尿病などの持病を持つ人にとっては致命的なことになる危険性があります。
これも実はインフルエンザと同様なのですが、そっちはそれほど重大とは思われていないようです。
感染拡大を防ぐためには何より「手洗いの徹底」と専門家も話していました。
これも留意すべきところで、マスクの売り切ればかりが話題になりましたが、どうやら空気感染はほとんど無いようです。
感染経路としては患者が咳やくしゃみで唾液などを撒き散らし、そこに含まれていたウイルスに手を触れ、その手で鼻や口を触ることによる接触感染ということですが、もう一つ、ノロウイルスと同じように糞便に排出されそこから感染が広がるということもあるようです。
トイレの後の徹底的な手洗いも必要となるでしょう。
しかし、中国武漢からの帰国者やクルーズ船の乗客乗員ばかりに振り回されて、他のルートからの拡大が起こりつつあるようです。
対策が遅れた当局の対応も問題ですが、すぐに過熱する報道の姿勢もこの事態を大きくしていると言えるでしょう。
《付け足し》
熊本県八代港で建設が進められていた「クルーズ船寄港施設」が完成間近なのですが、完成記念式典は新型肺炎の流行を配慮し延期(無期延期?)されました。
かなりの費用がかけられたようですが、このあまりにもタイミングの悪いことには驚くというより苦笑です。