爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

司法頼りの原発反対運動には限りがある。運転差し止め判決は出ても。

愛媛県伊方原発の再稼働差し止めの訴訟で、広島高裁で運転差し止め判決が出ました。

headlines.yahoo.co.jp活断層の影響はまだ検討不足、阿蘇山カルデラ噴火は火砕流が直接伊方原発を襲う確率は低いかもしれないが、火山灰等の影響はあるという根拠です。

 

裁判官3人が検討した上の判決ということですが、司法の専門家の裁判官が無理をして科学の内容にまで踏み込んだものと言わざるを得ません。

どこの専門家に聞いたのかは知りませんが、裁判所のすることではないでしょう。

 

誤解のないように確認しておきますが、原発の運転を止めさせようという運動自体を否定しているわけではありません。

しかし、その方策として裁判所に差し止め判決を出させるというのは時間稼ぎにしかならないということです。

 

政府方針として2030年に原発発電電力を全体の22%に持っていくということが出ています。

それに逆らうような判決を出す裁判官は左遷させられるだけでしょう。

そして再度の判決では政府に従う裁判官が原発運転を認めるだけです。

 

やらなければならないのは、「原発を廃止するような政策を実施する政府を作る」ことです。

昨年の参院選時の各党公約を見ても「原発廃止」をきちんと掲げているのは共産党社民党だけです。

彼らに政権を取らせるのが原発廃止に向けた確実な一歩だと思うのですが。