東洋経済オンラインで、樋口裕一さんが「読解力低下」について書いています。
OECD加盟国を対象とした学力調査で、日本人の学力の中でも特に「読解力」が著しく低下したということは、大きな衝撃を与えました。(ごく一部の人に?)
樋口さんは翻訳業もするかたわら、受験論文の指導もされてきた経験から、現状は当然の結果と見ています。
かつての日本人はそれでも少しずつは読書をしたり新聞を読んだりということはしていました。
しかし、スマホなどネット情報に頼ることが増え、まともに読書をすることもほとんどなくなったばかりでなく、新聞を読むということも無くしてしまいました。
このような状態では「読解力」が身につくはずもありません。
上記の調査結果もごく当然のことのようです。
「読む」ことは「思考する」ことでもあります。
結局は、「読まなくなった」ことが「考えなくなった」ことにつながっています。
ただし、樋口さんが次に書いているのは「ただ読んでいるだけではだめ」ということです。
読解力を付けるためには、「文章を書く」ことが必要だということです。
とくに、樋口さんは受験用ばかりでなく様々な場で作文や論文の指導を行っているということで、これを切実に感じているのでしょう。
私も、このブログではかなり長い文章を書いていますので、それが実感できます。
とはいえ、ほとんど見直さずにそのまま載せていますので、あとで見直すと恥ずかしい思いがしますが。
「読解力」がなくなり、「思考力」もなくなった国民が、どのような末路をたどるか、解りきった未来がやってくるようです。