爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

銀行口座維持に手数料?銀行の現状はどうなのか。

(以下に銀行について書きますが、私は銀行業界の内情どころか制度上のこともほとんど知らず、あくまでも報道されたニュース等だけでじーっと考えて書いていますので、明らかな間違いや誤解もあるかと思います。あまりにもひどいと言うところがありましたら、ご指摘ください。

 

三菱UFJ銀行は、出入金のない休眠口座には維持手数料を取るように制度変更の検討を始めたそうです。

www.nikkei.comテレビ報道でも流され、お決まりの「街角の声」インタビューでもそうなれば口座解約だという人が多かったようです。

(それにしても、ああいった街角インタビューでは都合の良い回答を分かりやすくしゃべる人が出るまで何人にも聞くんでしょうか)

 

まあ、昔は手数料どころか口座を開設したらティシューの一つくらいくれたものですから、それを思えば時代が変わったという感が強いのも当然でしょう。

 

しかし、素人ながら考えてみても、ほとんど金利も無いというのは預ける側にとってもバカバカしいほどの銀行口座ですが、銀行にとっても大変なのは間違いありません。

 

おそらく、「銀行の業務」というものがかつての高度経済成長と高金利の時代とは大きく変わってしまったのでしょう。

 

教科書的な考えでは、銀行というものは個人や企業から預金などを集め、それを投資資金や運営資金を必要とする企業などに貸し付け、その金利で利益を出し、自らの取り分を十分に確保した上で預金者に金利を支払うというものでしょう。

 

しかし、低金利どころかゼロ金利、マイナス金利ということになってしまったということは、貸付金利も低くせざるを得なくなっているはずです。

(このあたり、実際の金利相場とかいうことは何も知りませんが)

 

つまり、銀行というものの利益を上げる仕組みというのが相当変わっているはずです。

 

どうやって、銀行は稼いでいるのでしょうか。

一応、専門のところが解説している(就活生向け)のがありました。

www.jobweb.jpこれによると、銀行の収益を上げる3本柱は、「預かり資金運用による収入」「手数料収入」「外国為替売買による収入」だそうです。

 

やはり、基本は貸付金の利息でしょうし、口座振替だの出入金手数料といったものも馬鹿にならないのでしょう。(それにしても自分でATM操作してなんで手数料を払うのか)

そして、「為替売買」といった金融市場への参戦での利益が重要ということも間違いなさそうです。

 

金利というものがいつまで続くかも分かりませんが、このような状況で上記のように口座に維持手数料をかけるといったことが他の銀行にも広がれば、徐々に預金の銀行離れも進むでしょう。

そうなれば、貸付業務も縮んでいき、それ以外の業務、つまり日銀から金を引き出して自分で金融賭博を始めるしかなくなるんでしょう。

そして、バブル崩壊とともに銀行も崩壊するというのが近未来シナリオなのでしょうか。