爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

熊本地震最大の被災地、益城町の区画整理事業

ローカルニュースではしばしば取り上げられているのですが、なかなか全国には伝わっていない話でしょうから、少し取り上げてみます。

 

熊本県益城町は、熊本市の南東部に接する町ですが、なんといっても熊本地震震度7が2回起きたという、これまで知られている地震の歴史上でも驚くほどの被害を受けました。

町内の多くの建物が被害を受けたのですが、それを機に、と言っては差し障りもあるかもしれませんが、大規模な区画整理事業を企てました。

www.decn.co.jp

というのも、熊本市周辺では他の方向、特に北東側は開発が進み、町の比重がそちら側に移動するほどの情勢となっていますが、南東側の益城町方面は中心部を貫く道路も狭く緊急車両の移動もしづらいといったところでした。

そのため、中心道路を片側2車線化しそれに付随して他の地域も区画整理を進めると言った方針を立てたわけです。

dan.or.jpところが、あまりにも計画が大きすぎたためか、時間がかかりすぎ住民の復興を妨害するかのような状況となりました。

 

道路の拡幅を目指すということは、道路に面した地権者の土地を大幅に買い上げることになり、その人たちの移転も必要となります。

そのため、反対者も増えることになりました。

まだまだ、土地収用の話し合いすらできないとこともあるようです。

 

区画整理というものの難しさはどこでもあるでしょうが、それを地震を機に一気に進めるということもやはり弊害を生むということでしょう。