あちこちの観光地にありそうな「ロープウェイ」
それに乗って山の上に到着すると一気に見晴らしが良くなり、絶景が目の前に広がります。
その観光地を訪れる客にとってはメインイベントとも言えるような体験です。
この本は、「ロープウェイ愛好家」と称する、子供の頃からロープウェイ大好きという松本さんが、日本各地のロープウェイを紹介します。
ロープウェイはかなり以前から各地に建設され、その観光地の目玉として活躍してきました。
そのためか、設備や搬器(ゴンドラ)もかつてのまま、古い雰囲気を感じさせながら動いているものもあります。
本書のパート1も、「昭和を感じるロープウェイ」と題し、そういった各地に残るものを紹介していきます。
冒頭に紹介されているのは、宝登山ロープウェイ、埼玉県秩父にあるものですが、昭和36年の開業以来変わらない搬器を使っているとか。
また駅などの設備も最初から変わっていないそうで、以前のロープウェイにはよく見られた「コンクリート製の階段状のホーム」もしっかりと実用されています。
パート2では、それ以外に全国各地のロープウェイをできる限り紹介してしまうというもので、写真1枚半ページだけのものもありますが、よく特徴を捉えた写真で記憶が呼び起こされます
さらにロープウェイ資料室として最後のコーナーが設けられ、チケットや絵葉書、パンフレットなど多くの資料が集められています。
私自身、どのロープウェイに乗ったか既に記憶の彼方に忘れかけているものもあります。
子供の頃に親に連れられて乗ったものは定かではありません。
しかし、おそらく乗っただろうというのは、次の各地のものです。
火の山ロープウェイ(下関)、箱根ロープウェイ、箱根駒ケ岳ロープウェイ、中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ、伊豆の国パノラマパークロープウェイ、新穂高ロープウェイ、金華山ロープウェイ(岐阜)、神戸布引ロープウェイ、阿蘇山ロープウェイ
他にもあるかもしれません。
観光地のワクワク感を支える、大きなものと言えるでしょう。