どうでもいいような大相撲の話です。
しかし、これまでもたびたび問題にされていた「張り手、かち上げ」を白鵬がまた使ったとして問題視する発言があります。
特に「かち上げ」はプロレスの肘打ちのような技で、立ち会い時に放ち、相手がグラっとするほどの威力があるものです。
なお、いずれの技も「禁じ手」とされているものではなく、これまでにも使っている力士もいました。
相撲の技術解説の通説では、「かち上げ、張り手は自分の脇を開けてしまうのでそのスキをつかれてマワシを取らせてしまうのであまりよくない」というものです。
しかし、白鵬のそれはあまりにも威力が強すぎるために相手はそのような反撃をする間も無く負けてしまうことが多いようです。
これまでも横綱審議会や相撲協会の有力者から「横綱としては品格に欠ける行為でよろしくない」と文句が付き、白鵬も少し自粛していたようですが、さすがに体力も徐々に落ちてきたようで、勝つためには背に腹は変えられず今場所で数回使ってしまったようです。
しかし、別に禁じ手でもないのなら、その範囲内のことはやって何が悪いのか、よく分かりません。
できるものなら、白鵬の対戦相手も堂々と使って、かち上げの応酬、張り手の応酬でもやれば相当見ごたえのあるものになるかもしれません。
まあ、ボクシングやプロレスと変わらないということにもなりそうですが。
と、ここまで書いて思い当たりました。
「相撲はスポーツか」ということが問題となるべきところでした。
なんとなく、「スポーツ」と思っていたので、ルールは公正、という観念を持ってしまいましたが、そうでなければ別にどうでも勝手にしてくれというものです。
やはり「相撲は興行」なのでしょう。
奇しくも、上で挙げた「プロレス」も同様ですが、対戦を面白くするためなら「ハンデ戦」も「片方だけに禁じ手で得意技を封じる」のも、何でもありです。
場合によっては、体重差があったら鉄下駄で補正するとか、さらにその鉄下駄を手に持って殴り合いとか、そこまでやったらさらにプロレスでしょうか。
というわけで、論じるだけ無駄な話でした。