爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

”賀茂川耕助のブログ”を読んで、No.1268 16歳の怒りのスピーチ

16歳のスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさんの行動については、これまであまり触れていませんでした。

 

しかし、賀茂川耕助さんがブログで取り上げましたので少し書いておきます。

kamogawakosuke.infoまあ、その前フリではあの日本の環境大臣のおバカ発言にも触れていますが、それはどうでも良いでしょう。

 

グレタさんは国連やダボス会議で温暖化対策の遅れが若い世代が受け継ぐ世界を壊していると激しく糾弾しました。

これは、「世代間倫理」というものと重なる主張であり、その根拠はともかく、老人も壮年世代もそれぞれが考えていくべきことです。

 

これは温暖化だけに限られた問題ではなく、そもそも石油などの化石燃料を今の世代で使い果たすということも次世代以降に対する背信行為とも言えることですし、日本を始め各国の国債の過剰発行も次世代に返還を強いるということで次世代以降から厳しい批判を受けても仕方ないことです。

 

これについては、つい最近も「国会改革2,参議院」で、「世代別選挙区」を制定して世代別の代表で参議院を構成してはどうかと提案しました。

sohujojo.hatenablog.com収入別による立場の違い、主張の違いというものはよく意識されますが、世代別ということも考えておくべきことだと思います。

 

老人などはもはや先も長くなく、何十年もかかるような政策には興味が薄いでしょうが、若年層やこれから生まれてくる世代のことも考えなければならないのが人類というものでしょう。

今が良ければ良いというのは、明日を考えることもできない野獣の所業です。

 

グレタさんに関しては、こういった側面から見ればうなずけるところもあるのですが、メインの部分ではちょっとどうかというところもあります。

 

まず、賀茂川さんの記事の記述でトランプの所業について書かれており、

トランプ大統領地球温暖化が人為的な原因により起きているとする科学界の結論に疑念を示し ている。」

とありますが、賀茂川さんは会社経営者であるので仕方ないかもしれませんが、

「科学界」には「結論」はありません。

科学には「仮説」があるだけであり、絶対の結論などはありえません。

まして、二酸化炭素温暖化仮説などは、仮説の中でも非常に反論の多いものです。

 

アメリカ軍が二酸化炭素を大量に排出するから気候変動の大きな原因となっているというのも、とても科学的な主張とは言えず、アメリカ軍の行動を糾弾したいだけの論議でしょう。

戦争行為を非難するのは当然のことですが、それが二酸化炭素を排出するからという理屈を付けるのはどうも見当外れに見えます。

 

まあそういった点はありますが、日本でも「世代間倫理」というものを真剣に考えてもらいたいということには賛同します。