爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

豪雨は降り続く。避難ばかり勧められるが本当に避難できるのか。

九州は今日も音を聞くだけで怖ろしくなるほどの豪雨が降り続いています。

 

しかし、このところのテレビニュースなどでは繰り返し「危険になる前の避難の呼びかけ」が続いています。

今日はまだ出ていませんが、数日前の大雨の時には、熊本県内でも私の住むところには出なかったものの、隣接の宇土市宇城市益城町などにほぼ全域への避難勧告が出されていました。

 

いずれも「レベル4」であるということで、全員避難をすることとなっています。

これは、つい先日内閣府により発表された、避難勧告等に関するガイドラインというものによるようです。

避難情報のレベルを明確にし、避難開始の決断を早めることが目的ということです。

避難勧告に関するガイドラインの改定(平成30年3月29日): 防災情報のページ - 内閣府

 

しかし、「全員避難」って言っても入る場所があるんでしょうか。

私の住んでいるY市(まあほとんどバレてるけど)のM校区には1次避難所として公民館が2つ(ただし、1箇所はかなり離れているところなので実質1箇所)、2・3次避難所として小学校と高等学校が指定されています。

しかし、このM校区は最近は住宅建設が進み人口が急増している地区であり、平成28年時で世帯数4700、人口は11500人あまりと言うことです。

 

公民館などは入ってもせいぜい100人、学校の体育館でも500人も入れば満杯でしょう。

あとの1万人はどこに行けばよいのでしょうか。

 

とはいえ、まあこの辺は崩れるような山はなく、川が氾濫すれば相当なことになるでしょうが(なにしろ一級河川K川の河口に近いところです)そうなれば公民館や学校に逃げていても同じです。

 

この前の熊本地震の時には、余震の激しさから多くの人が避難をしたのですが、やはり避難所はすぐに満杯、それ以上に自動車の中で夜を明かす人の方が多い状況でした。

 

おそらく、誰に話を聞いても、「避難所はすぐいっぱい、どこに行けば良いのか」と答えるでしょう。

そんな事情のところで、テレビでいくら「自分の命は自分で守る」とか「事前の避難が重要」とか繰り返されても困惑するばかりです。