爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

幼児の交通安全のために「キッズゾーン」創設、それで守れるはずもない

滋賀県での保育園児の事故など、幼児が交通事故に巻き込まれる事例が多いとして、その対応策が出されました。

それがなんと「キッズゾーン」なるものを作るというだけのことです。

www.kantei.go.jp

すでに学校の周りには「スクールゾーン」というものが作られていますが、それを幼稚園保育園の周辺にもつくります。

他に防護柵の設置、地元の人の見守り活動振興といったものもあげられています。

 

スクールゾーンにしても、学校の周囲の道に変な落書きがあるとしか思っていない人が大半でしょう。

それで、この周辺には入ってはいけないなどと思う人はまず居ないでしょうし、注意して運転しようと思う人も少ないでしょう。

 

本気で歩道を強力な防護柵ですべて囲うというなら多少の効果はあるでしょうが、細い鉄筋で組み合わせただけのものなら車が突っ込めば何の役にも立たないでしょう。

それすらすぐにすべての道路に設置できるはずもありません。

まあ、F35とイージス・アショアの購入をやめればその程度の費用は出るかも知れませんが。

 

このような、何の役にも立たない「対応策」を単にポーズだけのために作るという、政府や自治体の姿勢というものには、非常に腹が立ちます。

そんなわけで、最近は腹が立つ事ばかりです。

 

もう一点、高齢運転者対策ということにも触れてありますが、安全サポ車の普及のために限定免許制度も導入とか。

社会を自動車優先に変えていってしまったために、運転できないものはまともに生活できないようになったということへの対応や、その責任などには何の考慮もありません。

「運転しなくてもまともに社会生活が送れる」ようにするためには、自動車を使いにくくすることが最高の対応です。

若い人でも自動車を使いにくくなれば、自動車離れが進み、社会の方がそれに合わせて歩行者や自転車に合わせるでしょう。

若い人だけは自動車使い放題、年寄りは辞めさせる、そんなことがうまくいくはずがありません。