G20エネルギー・環境相会議というのが開かれているそうですが、そこで日本が「レジ袋有料化政策の早期実施」を表明したそうです。
this.kiji.is「東京オリンピックを意識して」というのも意味不明ですが、「使い捨てプラスチックの25%削減」と「レジ袋有料化」がどう関わるのかも分かりません。
おそらく、私の大嫌いな「ポーズだけ政策」の1種でしょう。
このニュースが流れる時、テレビの背景画像にはスーパーなどでレジ袋に品物を入れていく消費者の姿が写ります。
ほんのわずかな量のプラスチックしか使っていないレジ袋の中に、入れられるのは大量のトレイやプラスチックラップでくるまれた商品です。ここで袋だけ有料化(有料化というだけです。禁止もしていない)したところで、大差はないのは明らかでしょう。
現状で、プラごみの処理は焼却しかありません。
それを抜け出して土中廃棄などに向かうものを取り締まるしかないでしょう。
さらに、根本的にはプラスチックそのものの使用を減らす必要があります。
宣言の中にも「環境中に流出しても影響の少ないプラスチックの開発」がうたわれています。
これは「生分解性プラスチック」のことでしょうか。
石油原料のプラスチックで生分解性プラスチックを製造するのは不可能ではないにしても例が少ないようです。
植物原料から生分解性プラスチックの製造ということがされていますが、コストが高すぎるという以前に、現在のプラスチック需要を満たせるような植物原料を得ることはとてもできそうもありません。
いずれは、石油系プラスチックも原料供給の減少が危惧されます。
今のうちからプラスチック使用を削減する施策を考えておくことが必要かもしれません。