爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「金融庁有識者会議の報告書撤回要求」って、報告書がなければ金が戻るの。

政権の対応がもう支離滅裂。核心を突かれるとどうしようもないということがよく分かります。

 

www.nikkei.com

国会での安倍の答弁も、「正確ではない」とかなんとか、意味のない答えをするだけでしたが、自民党としては金融庁審議会の報告書の「撤回要求」をするという、暴挙に出ました。

 

だいたい、この「有識者会議」とか「審議会」なんていうのは、メンバーの選び方次第で適当な結論を出そうという意図がミエミエ。

ほとんど意味もないものと思っていましたが、その審議会が出した「2000万円不足」という結論がいくら気に入らないからとはいえ、その資料の真偽や結論の出し方の方法論への反論ならともかく、「撤回要求」というのは何でしょう。

 

数字がおかしいというのなら、根拠と正確と思われる数字を出せば良いだけの話です。

そこからが討論となるわけですが、自分たちに都合の悪い話だから撤回しろでは、話にもなりません。

 

国会の答弁では、

安倍晋三首相は10日の参院決算委員会で報告書について「不正確であり誤解を与えるものだった」と述べた。麻生太郎金融相は「貯蓄や退職金の活用に触れることなく、誤解や不安を広げる不適切な表現だった」と答弁した。

 ということですが、安倍はどこがどう不正確かという肝心の点が不明確。

麻生に至っては、貯蓄や退職金の活用などという「不確か」なものを持ち出してしまい、それで不足分を埋めるかのごとき能天気発言です。

「貯蓄の活用=投資」で失敗して無くなったらどうなるのでしょう。

 

どうやら、一番痛いところを突いてきたようです。