ニューズウィーク日本版に、桜美林大学教授で数学者の芳沢さんが、%に代表される比率というものが分からない大学生が増えていると書いています。
www.newsweekjapan.jp有名大学への進学競争は過熱気味かと思いますが、一方では底辺大学だけでなく多くの大学で学生のレベル低下が見られるようです。
私も、中高生の勉強を見ていたことがありますが、この「比と割合」というところは根本ができていない子が多いようにも感じました。
数学の全体を見ても、関数やグラフを扱う範囲や、図形の幾何と比べ、数列や確率、比率や割合といったところは、より実生活にも関係することが多いはずなのに、不得意という人が多いように思います。
これはおそらく小学校程度の算数の理解度にもよるのではないかと感じます。
この辺はつい先日ここで書いた「小学校教員のレベル低下」とも大きく関係してくるのかもしれません。
芳沢さんの記事の中にも、小学校の段階のテストでやはり%に関する問題で、正答率が13%というものがあったと書かれていました。
この状態が中学どころかそのまま大学まで続き、数学の分からない大学生頻出となっているのでしょう。
学校での指導も、数学を分からせるということではなく、なんとかテストで点が取れれば良いというものになっているとか。
数学教育の抜本的な改革が必要と、芳沢さんの記事は結ばれていますが、実際は問題があるのは数学だけではありません。
他の教科も同様であるということでしょう。