東京で87歳の男性の運転する自動車が暴走し、自転車に乗って横断歩道を渡っていた母子が死亡、他にも多数の怪我人を出すという事故が起きました。
運転していた男性は、「アクセルが戻らなかった」と話しているそうですが、どうも自動車に異常はなかったようで、おそらく最初に事故を起こしたことで気が動顛してアクセルを踏み続けるという異常操作をしてしまったのでしょう。
これでおそらく、さらに「高齢者の運転をしない・させない」と言った風潮が強まり、「自動ブレーキ・自動運転の開発推進」という方向に動いていくのでしょう。
しかし、本当に悪いのは「車に頼りすぎた社会」ではないのですか。
酒酔い運転の重大事故が続いたときには「酒に酔って運転」が糾弾されました。
てんかん患者が事故を起こしたときには「運転に影響を及ぼす身体障害」が糾弾されました。
そして、このところの高齢者の事故では「高齢者運転」が問題視されています。
しかし、一番の問題は、このような人たちでも運転しなければ社会生活に非常に不便を感じてしまう「自動車社会」だということを、誰もがうすうすとは感じていても問題にできないことです。
自動車の使用に制限が付けられれば、今享受している便利な自動車社会を失ったり、大きく制限されたりするからでしょう。
だから自動運転?、当分の間は自動運転のプログラムミスでの重大事故が相次ぐでしょう。
まあ、私の予測ではエネルギーや資源の減少でそのうちに自動車社会は存続困難になるんですが。
それがすぐにはやって来ないのが悩ましいところです。
それにしても、可愛い盛りの子供と奥様を一瞬に亡くされたお父さんの気持ちを思うと心が潰れそうに感じます。
ほんの1分でも違っていれば事故にあうこともなかったのに。