統一地方選の前半、道府県知事や議会、政令市市議などの選挙が実施されました。
「保守分裂」という選挙がいくつかあったために、現職落選といったところもありますが、ほとんどのところで自公の政権与党の候補者や、無所属であっても保守系と言われる人々が当選しているようです。
野党は議席が少ないまま、あまり増減も無いようです。
「保守」とは何か。
今の政治に問題点も見つけられず、文句も無いということだけなのでしょうか。
「保守派」に投票する有権者も、現在の政治にすべて満足しているわけではなく、せめて支持する議員にすがって「お情けを」と頼みたいがだけのように見えます。
野党が支持を伸ばせないのも当然といえば当然。
なんの目標も、未来図もなく、せいぜい「ちょっと清潔なアベ政治」を目指すのであれば、野党という存在自体不必要でしょう。
それでは、現状にはなんの問題もないのでしょうか。
原発は廃止したほうが良いということは、多くの国民の願いでしょう。
しかし、それを取り上げた候補者はこれまでの選挙で皆大敗していきました。
沖縄の基地が問題ということも間違いないでしょう。
しかし、沖縄以外の各地ではそれを取り上げる動きも何もなく、自分のところに来なければ良いというだけのものにしています。
多くの問題は現状の大きな変更を突きつけてきますので、曲がりなりにも今の生活を守りたいと言う思いがあれば、保守としか言えないのでしょう。
それで本当に良いのか。
今後、数回のシリーズで日本に突きつけられた問題と、それを放置すればどうなるか。
さらに、抜本的にその問題を改革しようとすれば、どのように社会を変えざるを得ないか、思うがままに書いていこうと思います。(続)