爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

新元号について、(続き)

元号発表の直後から、直感的に感じた違和感不信感などを書いてきましたが、他にもそういった感想を書かれている人も多いようです。

 

いつも大いに参考にさせていただいている、内田樹さんも次のように書かれています。

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まず、「国書からの採用」という、安倍の最大のアピールの点については、完全にそれを否定しています。

他にも多くの人が指摘しているように、万葉集の記述は、中国の後漢の時代の次の文章を流用したものだということがはっきりしています。

後漢の張衡の『帰田賦』にある「仲春令月、時和気清」

 

これは、現代の中国でも多くの人が知識を持っているところのようで、ネットから見ても多数の意見が書かれていますが、どれも日本政府が「万葉集からの採択」としている点を嘲笑しています。

 

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報道でも、閣僚やあの審議会と言われて集められた素人集団も皆「万葉集」から選んだということを歓迎したとされていますので、ここが一つのポイントなのでしょう。

 

さらに、内田さんの指摘で大きいのは、「統一地方選への影響」です。

 

政府の狙い通りに、騙されやすい国民の多くは政権支持率を上げました。

これが選挙に影響しないはずはないでしょう。

この時期に新元号発表を持ってきたということに内田さんは大きな疑問を呈しています。

「李下に冠を正さず」どころか、狙いすまして「李の下」で冠をいじくりまわしたようなものである。

こう表現しています。

お上手、座布団一枚。と言うところです。

 

ただし、私に言わせれば「李下で冠をいじくり回す」などといった間接的なものではなく、「李下で冠の中にスモモの実を次々と入れている」ようなものですが。

 

北九州の道路で大騒ぎをしていますが、あの政権の体質そのものです。