本当の学力や生徒の能力を表しているかどうかは分かりませんが、高校の入試で偏差値というもので高校の学力レベルを測るということが広く行なわれています。
最近もちょっと感じるところがあったので、表記の件少し調べてみました。
実は、私の住む熊本県ではその「偏差値トップ高」というのが、熊本県立熊本高校となっています。
つまり、「トップ校の名称」=「県名」です。
他の都道府県でもそうなのかどうか、実は「県名」が高校名となっていても、偏差値はトップではないという例も(どことは言いませんが)知っていますので、どんなものかと思いました。
調べて行って、すぐに間違いに気付きました。
高校名に「県名」が使われていると思っていましたが、これは「所在地の市町村名」であるということです。
もちろん、最初の例でも「熊本市にあるから熊本高校」なのであって、「熊本県にあるから熊本高校」ではないということです。(多分)
たまたま、県庁所在地の市名=県名であったために、そのように見えていました。
そこで、調査対象を「県庁所在地の市名を付けた高校」にまで広げてみました。
県名(県庁所在地市名)の高校が偏差値トップである都道府県
青森、秋田、福島、新潟、栃木、群馬、長野、岐阜、静岡、三重、山口、香川、熊本
13県でした。
まあ、多いと言えば多いのでしょうか。
なお、都会近郊などでは私立高校の方がはるかに偏差値が高いという例も多くなっていますが、そういったところで公立校の中ではトップというのが、埼玉、千葉、兵庫といったところでした。
もう一つ、特徴的なのが、県庁所在地の市名が付けられてはいるものの、同様の高校が数校あるために、市名に「北」とか「西」といった方角が付けられているところが数箇所あったということです。
他に、市名にプラスして「第一」とか「第二」といった番号が付けられているところもありました。
佐賀の佐賀西、鳥取の米子東、山梨の甲府南、岩手の盛岡第一といったところがその例でした。
これも「県庁所在地に市名」の例に準じるものとすると、さらに多くなります。
各都道府県の教育事情によるものでしょうが、明治以降の歴史を感じさせてくれました。