爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

”外交上手”のはずが化けの皮がはげてもうボロボロ。日露首脳会談始まる。

各国首脳との親密ぶりを描いて、外交上手というイメージばかり先行させた安倍総理ですが、ここにきてそれが虚像であったことが次々と露呈しています。

 

ロシアとの交渉もプーチンの戦略に乗せられただけということがはっきりしました。

ロシア国民は誰も北方領土引き渡しなどには賛成せず、これを平和条約締結の記念品としようという安倍の目論見も壊滅です。

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「第二次大戦の結果、ソ連の領土となった」というロシアの言い分は、非常に野蛮で乱暴なものですが、まったく正確なものです。

これに対し「歴史的に我が国の領土」という言い方を続ける以上は進展はないことになります。

「現在はロシアの正統な領土であるが、戦争の結果と記憶を完全に過去のものとするために、平和条約締結にあたってのロシアからのプレゼントとしてほしい」程度のことを言えなければ相手も動きようがないでしょう。

 

他国との外交でも安倍政権の思惑はすべて破綻しています。

諸外国からも距離を置かれていたアメリカのトランプ大統領に、就任前から擦り寄り少しでも利益誘導を狙ったものの、貿易交渉などではまったく特別待遇なし。

結局はミサイル防衛システムや新型戦闘機などの兵器を大量に買わされただけで貿易赤字削減はどうしてもやらなければならないようになります。

 

韓国ともほとんど外交関係破綻。

中国も相手の苦しいときに助けてやればまだ好転の可能性が出てきますが、アメリカと決別する覚悟もなければ何もできないでしょう。

北朝鮮アメリカとの関係改善が進めば日本だけを悪者にする戦法が生きてきます。

 

国会での追求を逃げるためのような、首相外遊の連発もほとんど効果は無かったということです。

しかし、その代償は大きいものがあります。

ツケを払うのはよく考えもせずにイメージだけで投票する有権者です。