大学生たちを乗せたスキーバスが軽井沢で事故を起こし15人もの死者を出した事故から3年が経ちました。
遺族などが事故現場を訪れ祈る姿が報道されています。
しかし、このような事故で犠牲者が出るたびに、その遺族が「二度とこのような事故を繰り返さないで」と語ることが多いのですが、その願いがなかなか通じないこともさることながら、遺族がそのように祈る事自体、やりきれなさを感じます。
ただし、この業者も含めて多くの事業者では相変わらずコスト切り詰めの危険運行が続いているようです。
発注側の旅行業者からみれば、内容はどうあれとにかく安くしなければ客が集まらない。
多少危なくても目をつぶるということなのでしょう。
このような事態を招いているのは、一連の「規制緩和」政策によるのは間違いないでしょう。
新規参入事業者が増えてサービス向上につながったとか、ではこのような業者の事故発生はどうなのでしょうか。
これについて取り上げている報道はほとんど見られません。
「規制緩和」とは触れてはいけない神聖領域なのでしょうか。
規制緩和といえば、規制という名のもとに利益を得ている既得権益者の牙城を崩すといったイメージで推進されてきました。
しかし、明らかに安全も軽視してコストカットを行なう方向に進んでいるようです。
ここに手を付けずに「二度と繰り返さない」ことは不可能でしょう。