爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

熊本空港アクセス 知事はJRからの延伸案推進を表明

熊本県の樺島知事は懸案であった熊本空港へのアクセス改善案として、JR豊肥線三里木駅から第3セクター路線を空港まで伸ばす案を優先して検討することを表明しました。

https://kumanichi.com/news/744673/

 

他地域の人には事情が分かりにくいと思います。

熊本空港は、熊本市の東方の益城町地震震源地として有名になりました)にあり、自動車でのアクセスしかできない位置です。

特に、バス路線は熊本駅から市内中心部を通り、道が空いていても駅から60分、最近は道路混雑でそれ以上の時間がかかる始末で、問題となっています。

 

安定性が高く、輸送力もはるかに優れていると考えられる、鉄道輸送が望ましいものとして、3案が検討されてきました。

一つは、JR豊肥線三里木駅から路線を伸ばして空港まで結ぶというもので、路線は第3セクターとするものの、運行はJRに委託するというものです。

第2案として、市内中心部を通るモノレールを新規設置するというもの。建設費は非常に高額になります。

最後に、熊本市電(現在は健軍まで)を延伸して空港までつなげるというもの。

建設費は比較的安く済むものの、輸送力はさほど増えません。

 

まあ、この中ではJRからの延伸というプランしか現実的ではないので、これになるというのは当然のようです。

ただし、それでも300億円以上が必要です。

 

さらに、この路線はJR熊本駅から一旦南に向かい、水前寺などを経由して北上するという、かなり回り道となるので、時間も40分程度かかるようですので、時間短縮効果はあまりありません。

しかも、熊本市中心部からは少し距離がある地域を通りますので、利用客がそこまで増えるかどうかは疑問です。

利用客の利便性から言えば、モノレール案が良いのですが、これは桁違いの費用(3000億円以上)がかかるようです。

 

というわけで、ちょっと夢もしぼむようなプランとなってしまいました。

まあ、私の場合は八代からの連絡バスがあり、新八代駅からわずか50分で空港まで到着(なんと熊本市内からより速い)しますので、問題ありませんが。