かねてから首相応援団で有名なフジテレビの夕方の番組に、今度の自民党総裁選の候補者二人、安倍首相と石破元幹事長が出演し、形だけの討論会をやってみせました。
最初はアベノミクスの成果について。
石破が地方などへの波及が遅すぎることを(おずおずと、遠慮がちに)述べたのに対し、安倍は地方でも有効求人倍率が増加し、賃金も上昇していると成果を強調しました。
しかし、あの巨額の国費を入れ込んでの異次元金融緩和を6年もかけてやった成果がこれだけという、効果のあまりにもわずかなことについては、触れもしませんでした。
外交について、この前のロシアでの会談で、プーチンがいきなり持ち出した平和条約の無条件締結の提案についても、あの場で為すすべもなく、ブザマなニヤニヤ顔を見せた醜態については反省もなく、領土問題の原則を強調するだけでした。
まあ、あのような中身のない討論など見せられても何の役にも立たず、全体主義の大好きな自民党議員の連中の投票でほぼ結果も分かりきっている総裁選です。
任期のあと3年の内に破綻し、その尻拭いまで安倍本人にさせるためにも、ここは一応安倍当選してもらわなければなりません。