賀茂川耕助さんの最新ブログは、アメリカと中国の間での貿易戦争です。
歴史的な経緯や自国の責任などはまったく考慮せずに、現在アメリカが貿易赤字であるというだけで貿易に制限をかけてくるトランプのやり方には世界各国、アメリカも含め大きな迷惑を被っていることになります。
しかし、米中の間の関税追加合戦というのは他国をも巻き込んで影響が大きくなりそうです。
賀茂川さんが書いているように、アメリカに勝ち目はありません。
しかしその中国が、人民元の基軸通貨化という米ドルに代わる世界貿易の仕組みを採用し始めた。米ドルが基軸通貨の強みを失えばドルの錬金術も終わる。トランプ大統領が中国に高率の関税をかけ、またNATO諸国に国防費引き上げ、つまり米国製の兵器を購入しろと迫るのは、貿易と財政赤字を改善する手段として米国にはそれくらいしか方法がないからかもしれない。
中国の強さは他国が思っている以上に大きくなっているようです。
一方、アメリカの脆弱性も、他国(特に日本)が考えている以上に深刻といえるかもしれません。
ただし、それはアメリカの一般庶民と政府だけの脆弱性であり、アメリカに本拠を構える多国籍企業は別物でしょう。
上記引用文にもあるように、アメリカが他を圧倒するのはほぼ軍事力だけと言っても良いでしょう。
それを最大限利用しようとするのがアメリカの「外交」であり、トランプもそこだけはこれまでの伝統を立派に引き継いでいるわけです。