爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

懐かしい風景「軽トラックの荷台に自転車」

昨日は朝から猛暑にも関わらず散歩に出かけ、暑さにやられて早々に戻りました。

 

その途中で出会ったのが「軽トラックの荷台に自転車」という光景です。

 

今ではこれはNHKBSの人気番組「日本縦断こころの旅」で火野正平氏が登り坂がきつい時に「軽トラはいないか」と探し回るというお決まりの風景が有名ですが、私には別の思い出があります。

 

もう30年近く前になりますが、当時の勤務先であった会社の研究所から、関連する外部の財団法人の研究所に派遣され、前橋の研究所に3年ほど行っていたことがあります。

 

ちょうど子供も小さい頃で、仕事に子育てに忙しく色々な思い出がありますが、その中でよく見かけたのが「軽トラックの荷台に自転車」でした。

 

当時、その研究所があったのが富士見村(現在は合併し前橋市)の赤城山の中腹、アパートを借りていたのが麓の前橋市で、朝は急坂を登り、夜はほとんどアクセルも踏まずに降りてくるといったところでした。

メインルートは前橋から赤城山の山頂までつながる県道4号線。特に細井という町を越えると嫌になるような坂道でした。

 

赤城山でも中腹までは人家も多く、子どもたちは前橋の学校まで通うというのが普通だったようです。

一応バスも走ってはいましたが、バス代がかかるためか男子は特に自転車通学の子供が多いようでした。

朝は楽です。ブレーキを掛けなければすぐに高速で危ないくらいの坂でした。

しかし、帰りは登り坂で若い高校生といえども自転車で楽に登れるような道ではありませんでした。

そこで出番となったのが、じいちゃんや母ちゃんの軽トラです。

荷台に自転車を載せ、助手席に座って帰宅する高校生という風景がよく見られました。

 

なお、その坂道も、競輪選手にとっては良い練習場だったようで、前橋競輪の選手たちがよく登り坂をスイスイと走っていきました。大したもんです。

 

しかし、昨日見かけた自転車積んだ軽トラ、なんで運んでたんだろう。