アメリカが握っていた世界の覇権というものを、自ら手放そうとしているとする意見を述べている人も目立ちますが、今回の賀茂川耕助さんのブログでもそう主張しています。
意外に思う方も居るかもしれませんが、トランプ大統領が「アメリカ第一主義」を声高に唱えること自体、これまでのアメリカの覇権体制が変化していることを示しています。
強力な軍事力が他国をはるかに凌駕していることには代わりはありませんが、かつては世界の基軸通貨として揺るぎない地位を占めていたドルも昔の面影はありません。
軍事力を持っていてもそれを動かすだけの軍事費が乏しいことも明らかになりました。
両面作戦は不可能と言わんばかりに、イランに火種を持ち込む一方では北朝鮮は手打ち式です。
その割に、中国ロシアを標的とするミサイルシステムを日本に買わせることには変わりはないようです。
世界の体制が変わろうとしているにも関わらず、トランプについていくことだけを求めている日本の首相の姿勢が危ういのも賀茂川さんの指摘どおりです。
覇権国にすり寄っているだけで安泰だったのは昔の話。たくさんのプチ覇権国の一つだけに入れ込んでいたら、他のプチ覇権国に何をされるか分かったものじゃありません。
イラン、イスラエル、北朝鮮、まだまだ目を離すことができないようです。