魚類に寄生し、刺し身など生食で体内に入ると暴れまわって中毒症状を引き起こす寄生虫のアニサキスによる中毒が急増しているようです。
www.yomiuri.co.jpこのニュースは福島県のカツオによるものですが、他地域、他品種によるものも増えているようです。
なぜこのように急増しているのかは不明ですが、アニサキスは虫の一種であり冷凍すると死滅するので、完全に冷蔵での流通が増えたためではないかと見られています。
これまで多かった、サケやイカなども冷凍流通過程を経ないで生のまま小売まで届くという、流通方法の進化にも関係があるのでしょう。
症状はとにかく胃腸の激痛ということが有名です。
アニサキスは寄生する動物(魚類)にずっと安定して寄生しているわけではなく、幼虫がサバやイカ等に寄生し成長、食物連鎖によってこれらの魚類を食べる鯨や鳥類が再終宿主となるようです。
人間は中間宿主にも最終宿主にもなり得ず、体内に入っても数日で死滅するということですが、それまでの間に胃腸で暴れまわるために激痛が発すると言うことのようです。
イカなどでは、よく見ると白い繊維状に見えるために判断できるという話もありますが、上記の記事のように、カツオの場合は一般に刺し身の厚さがかなり大きく、分からないまま食べてしまうことも原因のようです。
アニサキス中毒の回避は、生で食べないことに尽きるのですが、48時間以上冷凍することで死滅するということです。しかし、せっかく生で買ってきた刺し身を冷凍するわけもないですが。
まあ、自分自身はそれほど刺し身好きというわけでもなく、ほとんど食べることもないので危険性は少ないほうでしょう。
また、遠洋マグロのように刺し身で食べる場合でも冷凍品の解凍の場合は大丈夫なのですが、近海、沿岸物で生鮮流通のものは気をつけたほうが良いようです。