日本各地に、他の地方では思いもよらないような食べ物があるということはどこにもあるようです。
著者の桜井さんは食べ歩きが趣味というライターですが、各地に取材を敢行したようで、取り上げた食品の写真は白黒ながらちゃんと掲載されています。
ただし、食品数が若干偏りがあるようで、私の住む九州のものは少し少ないようです。
まあそれは仕方ないか。
ちょっとどうかと思うのは、甘い茶碗蒸し(北海道)、納豆に砂糖をかける(北海道)といったところでしょうか。
食品の発祥にも少々触れてあり、仙台で牛タンが名物になった理由とか、わんこそばのルーツなんていうものもあります。
なお、「銘菓ひよこ」の発祥地は東京ではないなんていうのは、当然過ぎてびっくりするのですが、東京方面ではそう思っている人もいるんでしょう。
馴染みのある食べ物では、
長野の天ぷらまんじゅう(長野だけではないようですが)
両親の実家では盆や法事などでは他の天ぷらと同じようにたくさん揚げてありました。
信州の昆虫食 (これは長野以外はあまりないか)
好きで食べたわけではないのですが、今は亡き叔母に無理やり食べさせられました。
山梨では硬い桃を食べる。
長野の桃生産農家でもそうでした。
石川県の「べろべろ」
金沢に3年ほど単身赴任していた時に、スーパーに買い物に行くとなにやら変なものが売ってありました。買わなかったけど。
熊本の「一文字ぐるぐる」
一文字とは、ワケギのことです。それを茹でてから丸く巻いて、酢味噌を付けて食べます。
我が家では時々自作します。
しかし、熊本はこれだけかい。せめて馬刺しと辛子蓮根くらい載せてよ。
食というものは、各地の思い出ともつながってくるようです。