ネット上で140字以内(日本語の場合)で「つぶやき」を書くTwitter(ツイッター)というものがあり、多くの人に利用されていますが、これが英語の能力向上にかなり役に立つのではというのが、通訳や英語教授をされている著者の石原さんが気がついたことです。
最初からまとまった文章を書いていくというのは大変ですし、それを発表するのも難しいことですが、ツイッターなら軽い気持ちで発表できますし、それに対して世界中の人から反応が来る可能性もあります。
「英語を習っても使う場所がない」という問題を解決してくれるかもしれません。
ブログを書くのは(しかも英語で)かなり敷居が高いという人でも、ツイッターなら大丈夫でしょう。
そこで、「twinglish」というものを提唱しました。カジュアルイングリッシュと言うべきものの使い、さほど正確な文法というものは気にせずに、しかし雰囲気だけはきちんと捉えるというものです。
とにかく、気軽に、日本語でつぶやくのと同様に英語でもつぶやいてみましょうというお薦めです。
それに役立ちそうな多くの文例も取り上げて解説されていますので、参考になるでしょう。
本書構成は、1まず世界に挨拶してみる、2生きた英語をインプット、3ただし、気配りは必要です、4世界にとびだせ、そして使えるフレーズ集365となっています。
まあ、この通りにやってみてもそこそこ書けそうと感じさせるものです。
ただし、これまでの英語教育で間違った感覚を身につけた人にはちょっと意外なこともありそうです。
たとえば、「I'm sorryはこちらに過失のある時にしか使えない」というのも言われてみれば当然ですが、つい使ってしまいそうです。
また「Do you understand?」もついつい出てしまいそうですが、これは厳しい教師の使うような言葉で普段はあまり使えないとか。
こういうところに歪んだ日本の英語教育が出てくるんだな。