爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

新シリーズ「八代歴史散歩」無理やり開始 官軍墓地

私の住む熊本県八代市は県内では熊本市についで人口第2位の町です。

その歴史も古く、古墳も数々ありまた万葉集にも歌われた水島という地もあります。

戦国時代には人吉の相良氏、薩摩の島津氏が進出し激しく争われた地でもありました。

江戸時代には、長崎からの品物を中継する流通の基地として栄え、その当時から始まった妙見宮大祭は他の山鉾祭と同時に昨年ユネスコ無形文化遺産となりました。

さらに、明治初期の内乱の西南戦争時には熊本城攻撃で膠着した薩摩軍に対し、官軍は船で軍勢を上陸させその背後をついて戦局を有利に動かしたのですが、その上陸地点が八代でした。

その後、薩摩軍との戦闘に勝ち熊本城に攻め上がりました。

 

そういった、八代市内の歴史遺産を見て回り紹介してみようというものです。

まあ結構訪ね歩くのも大変ですので、頻繁には紹介はできないでしょうが、たまに更新ということにしておきます。

 

第1回は、市内塩屋町にある「官軍墓地」です。

西南戦争当時のものではありませんが、その後に官軍の戦没者の遺骨を集めて合祀したものです。

案内板にもあるように、田山花袋の父親もここで戦死したそうです。

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載っているのは子供のおもちゃのようです。

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上記の地図にあるように、官軍側は市街地に布陣、薩軍は山沿いに陣を置いたようです。

その間の球磨川河畔で戦闘が行われ、薩軍に味方していた宮崎八郎(宮崎滔天の兄)もここで戦死しました。