爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

ミサイル防衛予算累計2兆円突破。新たに数千億円規模で増額へ。

2004年より配備を進めているミサイル防錆システム関係の予算が累計2兆円突破、さらにトランプ来日の際に約束した新規システム導入でさらに金額が増えそうです。

mainichi.jp

こういうところには湯水のように国費を投入しながら、社会保障関連には財源がないと言って削減しているのが政府です。

しかも、このような状況でもこれに対しての批判はしにくいような情勢にされています。どれほど巨額の国費投入でも「北の脅威に対し」という言葉で封じられています。

 

さらに、この記事の新聞紙面では(ネット版では省略してありますが)このミサイル防衛というものの実効性はいまだ確定していないともあります。

つまり、北朝鮮ミサイル実験のたびに仰々しく報道されている防衛システムも実際に飛んできたら撃ち落とせるかどうかもはっきりしていないということです。

以前はそんなシステムなど「撃ってくる弾丸にピストルで当てるようなものだ」という疑問を言う人も多かったのですが、最近はそのような論調は影を潜めてしまいました。

でも、やはりその危険性は高いもののようです。

つまり「張子の虎」「高いおもちゃ」なのでしょう。

 

当然ながら、その2兆円のほぼすべてはアメリカの軍需産業に流れ込みます。

トランプの商談来日もそれが目的でした。

それにほぼ満額回答で答えた安倍へのトランプの覚えもめでたいものでしょう。

誰のための政治か、見えてきます。

 

なお、イージスアショアなどのミサイル検知システムは必ずしも日本防衛だけの目的ではないはずですが、その点はどうなのでしょう。

「日本を狙った」ミサイルというよりは「アメリカ向けの」ミサイルを早期検知するシステムではないのですか。

その運営も日本自衛隊がやるのではなくアメリカ軍の管制下に入るのではないのですか。

だとすれば、その費用を日本が持つ必要などありません。

 

なお、ちょうど昨日「今年の漢字」が発表されて「北」となったそうですが、安倍首相はそれに対して「私の今年の漢字は”挑”だ」と語ったそうです。

www.nikkei.comご本人は数々のことに「挑み続けた」からだと考えているようですが、どう見ても「北朝鮮を挑発しつづけたから」のように思えます。

(間違えないでね・安倍が「挑発」しているんですよ)

ただし、首相にとってさらにふさわしい今年の漢字は「貢」とか「隷」でしょう。

もちろん、アメリカに「貢ぐ」、アメリカに「隷従」という意味です。