「環境問題を考える」というサイトで様々な発信をされている近藤邦明さんが、最新記事では風力発電の問題について書かれています。
http://www.env01.net/fromadmin/contents/2017/2017_03.html#n1183
風力発電装置も設置の早いものはそろそろ老朽化が進み廃止されるものも出てきています。
ここに来て、ようやくそういった装置の設置から廃止までの経済収支等が見えてきました。
大分県日田市の風力発電装置が、設置から19年経過し老朽化して修理もできなくなったということで廃止されるそうです。
そのこれまでの収支がまとめられているのですが、割高の買取価格で計算しても経済的にも採算が取れなかったということです。
もちろん、エネルギー的に見れば投入エネルギーにはるかに及ばない産出エネルギーであったことでしょう。
風の強い山間部でさほど建設エネルギーも要さなかったものでもこの程度です。
ましてや、格段に建設コストのかかる洋上発電などはまったく割に合わないことは間違いないことです。
近藤さんの記事はさらに詳細に続くようです。
なお、この記事を取り上げた理由には私の個人的な思い出もあります。
もう10年以上も前のことですが、たまたま南九州を旅することがあり、枕崎から海岸沿いを北上する途中に風力発電の風車が林立しているところがありました。
そこで少し停車して見てみると、その説明板に書かれている風車自体の大きさに比べその出力のあまりにも小さいことに驚きました。
これはちょっとおかしいぞと思い、当時ようやく普及し始めたインターネットで風力発電などに関する情報を集めるうちに出会ったのがこの「環境問題を考える」というサイトでした。
エネルギーや環境といった問題に目を開かせてもらった契機ともなったのがここです。
その近藤さんがまた風力発電の実情について詳細な分析をされているということです。
懐かしさもありますが、それ以上にこのまま進んでしまっている危機感の方が強いというのが実情です。