爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

FOOCOM.NET専門家コラム、松永和紀さんが農水省広報誌を批判

いつもいつも紹介させてもらっている、FOOCOM.NETの松永和紀さんの記事です。

(あまりにも面白いのでどうしても書きたくなります)

 

www.foocom.net

農水省の広報誌に「aff(あふ)」というものがあるそうなのですが、その内容があまりにもステレオタイプのもので、こんなものに税金を使う価値があるのかということです。

 

内容は、よくあるような「自然バンザイ」風の程度の低い雑誌と同レベルで、

「外食も原産地表示で食の安全」であるとか、「農薬使用削減しているので安全」とか、「ソーセージも保存料不使用で安全(実はボツリヌス対策なのに)」といったものが並んでいます。

(しかも実名)(さすがに松永さんの記事では名称は匿名にしています)

 

松永さんの最後の文章は簡潔です。

 

 間違っていて古臭い。とはいえ、農水省のことだからまあ、特段の話ではない。でも、二つのことがどうしても気になって仕方がない。

 一つめは、これが農水省の広報誌だということ。だれでも、広報誌の内容を農水省の考え方だ、と受け止める。ああ、農薬はダメ、無添加が安全だから、このような事業者や生産者をわざわざ紹介するのだなあ、と思う。
 こういう記事が、多くのまじめな生産者や事業者、品質や安全性、価格などを考えて、輸入食品も上手に使い、農薬や食品添加物を適正使用している人たちを傷つけている、ということが、どうして役人にはわからないのだろう?

 もう一つ。取材の甘い女性誌、ウェブ媒体レベルの、どこかで何度も読んだことのあるようなステレオタイプの情報を、わざわざ税金で記事に仕立てて広報しますか? 農水省にはもっと伝えるべきことが数多くある、と思うのだが。

 

もう一つ、私から付け加えるなら「厚労省はこれで何も言わないの」ということです。