いつもいつも紹介させてもらっている、FOOCOM.NETの松永和紀さんの記事です。
(あまりにも面白いのでどうしても書きたくなります)
農水省の広報誌に「aff(あふ)」というものがあるそうなのですが、その内容があまりにもステレオタイプのもので、こんなものに税金を使う価値があるのかということです。
内容は、よくあるような「自然バンザイ」風の程度の低い雑誌と同レベルで、
「外食も原産地表示で食の安全」であるとか、「農薬使用削減しているので安全」とか、「ソーセージも保存料不使用で安全(実はボツリヌス対策なのに)」といったものが並んでいます。
(しかも実名)(さすがに松永さんの記事では名称は匿名にしています)
松永さんの最後の文章は簡潔です。
間違っていて古臭い。とはいえ、農水省のことだからまあ、特段の話ではない。でも、二つのことがどうしても気になって仕方がない。
一つめは、これが農水省の広報誌だということ。だれでも、広報誌の内容を農水省の考え方だ、と受け止める。ああ、農薬はダメ、無添加が安全だから、このような事業者や生産者をわざわざ紹介するのだなあ、と思う。
こういう記事が、多くのまじめな生産者や事業者、品質や安全性、価格などを考えて、輸入食品も上手に使い、農薬や食品添加物を適正使用している人たちを傷つけている、ということが、どうして役人にはわからないのだろう?
もう一つ。取材の甘い女性誌、ウェブ媒体レベルの、どこかで何度も読んだことのあるようなステレオタイプの情報を、わざわざ税金で記事に仕立てて広報しますか? 農水省にはもっと伝えるべきことが数多くある、と思うのだが。
もう一つ、私から付け加えるなら「厚労省はこれで何も言わないの」ということです。