爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「今こそ家系図を作ろう」岩本卓也・八木大造著

今、家系図を作るというのがブームになっており、日本ばかりでなく海外でも広がっているそうです。

 

本書はその家系図の作り方を細かに解説するという、実用書的な作りのものになっています。

岩本さんは本書の中でも紹介されている家系図作成ソフト「ルーツ2006」を製作販売されており、また八木さんは家系図サイト「ネットde家系図」の責任者ということです。

 

最近、家系に関するエッセイを読みましたので、その関連として作り方というものも見てみようということで、読んでみました。

 

 

調査の手順としては、まず家族や親戚に聞いて情報を集めること。

そして、関係する戸籍を集めること。

この戸籍の取得方法というところは、詳細に記述されており、巷間語られているように、素人には難しいということもなく、役所に問い合わせその指示にしたがって手続きをすれば大丈夫ということです。

ただし、取得希望の人の直系親族でなければ入手できないためにその確認が必要になるそうです。

 

次に、戸籍で判明したところから、墓所の調査、過去帳の調査ということも必要になります。ただし、過去帳が残っていても閲覧禁止となっている物が多いようです。

さらに、各地に残る古文書に名が残っている場合もあります。

 

 

得られた情報を家系図という形にまとめていくのですが、これにはコンピュータ使用が便利なようです。

エクセルのような表ソフトでも可能ですが、専用の家系図作成ソフトを使えばデータを記入していくだけでできるものもあります。

また、ネット上で無料で使えるものもあるようです。

 

 

家系図を作る人の動機というと、やはり身近な親族の葬儀が行われた際に親族が集まって話をしても誰も知らないといったところから、きちんと調べてみようと思うものが多いようです。

 

先祖供養のため、そして子孫に残すため、親戚とのコミュニケーションのためといった使い方があるようですが、遺産相続のためといった生々しいものもあるようです。

なお、「葬儀での焼香の順番を決める」ためにも使えるということで、結構こういったことで揉めることもあり、家系図を見せれば片がつくということだそうです。

 

アメリカやドイツ、イスラエルなどでもこういったことを趣味として行う人が増えているとか。

 

ちょっとやってみようかなと思わせるものでした。

 

いまこそ家系図を作ろう

いまこそ家系図を作ろう