「詰将棋に関するエッセイ」とかいうものではなく、本当に「詰将棋だけ」の本です。
「詰将棋」とは、将棋の終盤戦の詰むか詰まざるかというところだけを拾い出したようなもので、パズル的な要素が強いものです。
解答者(解く人)が攻め手となり、王手の連続で最短手筋で詰ませるというのがルールですがまあそこは良いでしょう。
上級者向けのものですと11手以上のものもありますが、初級者向けはだいたい3手詰、5手詰というところです。
そこのところ、本書は「1手詰」ということで、言わば「超初心者向け」というものです。
著者の高橋道雄さんはプロ棋士で、全盛時にはタイトルを何度か取ったこともある方です。
最近はあまり公式戦での活躍は聞きませんでしたが、本書を見ると初心者の指導にも力を入れておられるのでしょうか。
私も昔に将棋にはまっていた時期があり、その頃には7手詰、9手詰といったものにも挑戦したこともありましたが、最近ではまったく読みが続かなくなりました。
この本の200題の問題でも、2題を間違えてしまいました。
将棋など、老人のボケ防止にはちょうど良いんですが、やろうという意欲がなかなか湧きません。