賀茂川さんのブログ、今回はAIについてですが、経産省が「人工知能(AI)やロボットなどの技術革新をうまく取り込まなければ、日本の雇用が2030年には2015年度よりも735万人減るとの試算」と発表したそうです。
技術をうまく利用すれば現象は161万人に押さえられるということです。
こういった試算というのが根拠としたモデルが妥当かどうかまったく分かりませんが、数字が出されれば独り歩きするということでしょう。
ただし、賀茂川さんの文章はこの発表にかなり疑いを持っているように感じます。
特にアメリカでの商店従業員削減の動きや他にも自動化により労働者雇用の機械への置き換えという方向性は確実に進んでおり、技術革新の利用により雇用の減少は押さえられるという見通しは甘いと考えざるを得ないでしょう。
文中にもあるように、30年間で正社員雇用は労働者全体の80%から50%に低下しました。
日本が失業者が少ないと言ってもそれは低収入しか得られない人々の増加でしかありません。
この非正規社員雇用はAI化進行で機械に置き換えられるのは間違いないでしょう。
そうなると日本で失業者が少ないという状況はいつまでも続くわけではないことが明らかであり、経産省の見通しも大きく狂うことになります。
賀茂川さんも最後は「機械と人間を競わせるのではなく協働させるような未来を築かなければいけない。機械の所有者が人間である限り、それは可能なはずである。 」と結んでいます。
しかし、そこには具体策も明確な見通しも無いようです。