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爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「偽善エコロジー」武田邦彦著

読書記録 環境資源 社会問題

環境問題でいろいろと発言を繰り返していますが、それに対する反発も非常に強く受けている武田さんです。

確かにデータなどの誤解や他の理論への中途半端な理解に基づく批判等、明らかな間違いも多いようですが、武田さんのすべてを否定してしまうこともできないと感じます。

 

一つでも間違いを言っていれば後も信用できないとして攻撃するのも問題でしょう。

 

環境問題の対策として広められているものは無数にありますが、まったく無駄であるものも多く、逆に害がある場合も多いようです。

この本ではそういったものを次々と挙げてあります。

 

生ゴミを堆肥化して肥料に使うということがゴミ対策、農地対策として有効とされていますが、これは危険なばかりという指摘です。

他にもリサイクルについては同様の批判をされていますが、なによりゴミとして集積されるものは何が入っているか分からず危険が多いということです。

有害な金属が様々な製品に使われ流通していますが、その殆どは回収されることなく廃棄されます。水銀の場合も回収率は20%程度で残りはどこに行ったかわからないとか。

そういったものがゴミに混じって堆肥に入ることが無いとは言えないということです。

 

容器プラスチックは多くの都市で分別回収ということが行われていますが、その量は430万トンで、そのうちリサイクルされるのは40万トンにすぎないそうです。

残りは焼却か埋め立てされているのでしょうが、それではわざわざ分別してごみ捨てをした人たちの労力は無駄になっています。

しかも、リサイクルされたと称されている40万トンでも材料として使われたのはせいぜい4万トンとか。

プラスチックは非常に多くの種類のものが含まれており、それをすべて分けるのは不可能です。

ゴミはせいぜい「金属」と「その他」程度に分けるのが良いということです。

 

家電リサイクルもテレビなどは消費者が捨てる際にリサイクル料金を4000円取られます。

しかし、この金でリサイクルされることはほとんど無く、ひどい場合は海外に中古品として売られるとか。

この金がどこに回っているのか。そのボロ儲け体質を保証しているのが家電リサイクル法でありわずかな業者が利益を出しているということです。

 

 

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

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