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爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

経済成長は本当に不可能なのか 広い視野でGWP(全世界総生産)を考えれば見えてくる

いつものことながら、歩きながら考えると良い考えが浮かぶとあって少し散歩しながら考えてきました。田舎の良さで考えながら歩いても安全なのが良いところです。

 

★経済成長が可能かどうかの議論に抜けていたもの

 

これまでも経済成長というものが本当にいつまでも続くものかどうかということを議論してきましたが、そこには経済成長を各国またはブロックだけでとらえる場合の食い違いが常に存在していたと感じていました。

sohujojo.hatenablog.com

そこには他国の経済を食い物にしても自国GDPだけが成長すれば経済成長なのだという実態が隠されていました。

 

もしも「GWP」(Gross World Product)(世界総生産)というものを考えればどうだろうかというのが、本日の散歩途中に思いついたアイデアです。

 

まあ、金額に現れない経済をどうとらえるかといった問題は付きまといますが、この場合はとにかく経済活動というものを何らかの指標に換算し総計したものと考えます。

 

そうすると、このGWPがいつまでも成長するということはあり得ないというのが今までの「経済成長は不可能」という議論と合致します。

それは、「資源供給が無限には続かない」という「資源制約」によるためです。

 

これを国単位のGDP成長に当てはめていたために特に短期の議論には合致し難いという問題があったようです。

 

★GWPの歴史

 

世界全体を見て生産が増えてきたかどうか、各地域の状況もありますので昔の世界でそれぞれの経済が関係ない時代にはあまり総計しても意味は無いかもしれません。

 

しかし、主に農業生産力の緩やかな上昇で生産力は全世界的にも上がっていたのは間違いないでしょう。

 

それが一変したのはヨーロッパ人による新世界(アメリカ大陸)の侵略からでしょう。

これによりヨーロッパ世界の経済は大成長を遂げました。それは新世界からの略奪によるものですが、流通により世界的にも総計は増えたのでしょう。

 

さらに、新世界を含めアジア・アフリカなどもヨーロッパが植民地化することによりさらにヨーロッパ世界の経済成長が成し遂げられました。

しかし、ここに至っても世界全体の生産総計はさほどは増えていなかったのかもしれません。(このあたり、印象だけで具体的数値はまだ準備できていません。あしからず)

 

それが劇的に増加したのはやはり産業革命以降のエネルギー依存文明の展開からです。

ここでは確実に全世界の生産力が上昇しました。とはいえ、あくまでも一過性のエネルギー依存ですので、エネルギーが枯渇すれば将来はないというのが一番の問題点です。

 

★各国経済成長

 

全世界のGWPは何らかの要因がなければ上昇させることが難しいものでしょう。

今後の予測もエネルギーの劇的な供給革命がない限り(まず可能性はないでしょうが)ありえないものになるでしょう。

 

しかし、各国の経済成長は無いとは言えないのが悩ましいところです。

つまり、これまでも新世界からの略奪、植民地の収奪により他地域の犠牲のもとに自国の経済成長は可能であったという事実があるということです。

 

これは現在でも至る所に見られるものです。

現代に至るまでの歴史でも、植民地解消のあとも先進国による途上国収奪による経済成長が見られました。

しかし、オイルショック以降のエネルギー価格上昇により成長は石油産出国に移りました。

さらにグローバル化により生産拠点の移動が起き、中国や東南アジアなど中進国に経済成長が移動しました。その犠牲となっているのは先進国も含まれます。さらに資源供給国も犠牲にされているのかもしれません。

 

このような事態の中では他国を犠牲にしさえすれば自国の経済成長は可能です。

安倍が常に語っている経済成長もこれに他なりません。

他国に勝ちさえすれば可能です。負ければ他国が成長するだけです。

 

こんな世界をいつまで続けるんでしょう。負けた方もただではあきらめません。テロに走る者も出てきます。さらに不安定化が続くでしょう。