本日1月17日は阪神淡路大震災から22年、テレビでは朝からそれに関する報道が多数続いています。
今と違って朝起きたらすぐにネット検索などということができなかった当時、目覚めた後はこたつでテレビを見ながら本を読んでいました。
すると大阪発で大きな地震があったとの速報が、当時のNHK大阪の宮田修アナウンサーの表情はいまだに印象に残っています。
最初は大阪での大きな揺れという報道でしたが、続々と大きな被害の続報が入ってきました。
さて、今日のテレビでの解説で、今まで気づかなかったことがありました。
犠牲者6000人以上という大きな被害でしたが、犠牲者の方々を年齢別に集計すると高齢者が多いのは言うまでもないのですが、特徴的なのは20から24歳の方々の被害が明らかに多かったということです。
その理由も明らかで、その年代の方々は神戸などの大学に通っておられたといことで、家を離れて近くのアパートに住んでいて倒壊で犠牲になった場合が多かったとか。
特に、大学生の場合は家賃だけを考えてアパートを選ぶことが多く、古い木造アパートで耐震性も乏しい建物が崩壊してしまったということがあったようです。
もちろんその他の年代層でも多数の犠牲者があったために、さまざまな悲劇がその数だけ存在しました。気が付かなかったのも仕方ないことかもしれませんが、前途洋々の若い人たちがそういった経緯で生命を落としたということは残念なものです。
問題は、現在でもそういった構造が変わらずに残っていることです。
昨年の熊本地震でも学生向けアパートが倒壊し犠牲になった人たちがいました。
戸建住宅やマンションでは耐震性が十分(とまでは言えませんが)に考慮されることが多いのに対し、やはり家賃を抑えたいアパートでは不十分なのでしょうか。
これから先も首都圏や南海トラフ等、間違いなく来襲することが予測される大地震も近づいているのでしょう。
すべての被害を防ぐことはできませんが、地震対策は確実に犠牲者を減らします。
速やかに対策をすべきでしょう。