普段は写真集を見ることはほとんどないのですが、図書館の「宗教書」のコーナーにこの本が置いてあったので借りてきました。
著者の落井さんは福井県在住の写真家、永平寺に通って四季折々の写真を撮ってきたようです。
永平寺は曹洞宗大本山、今でも常時数百人の修行僧が修行を続けているという寺院です。
しかし、観光客でも入ることはできますし(多くの場所)落井さんも写真を撮っていることで不都合はなかったそうです。
永平寺は山の間を永平寺川が流れる元は渓谷だったところに建てられており、ほとんど平地もないところなので山の斜面に沿って建物も並んでいます。
そのために建物をつなぐ回廊も階段状になっておりその光景も印象的なものです。
四季の写真ということですが、どの季節も魅力あるものです。
しかし、やはり一番の風景は冬の雪に埋もれた場面でしょう。
禅寺の凛とした雰囲気がさらに立ち上がるように感じられ、寒さを忘れさせるほどかもしれません。まあ写真を撮っている著者はかなり寒かったでしょうが。
他の季節も見どころは多いと思います。秋の紅葉も、春の花も、夏の太陽の光に溢れるところもそれぞれ存在感をアピールしているかのようです。
永平寺には私も6年前の9月、金沢に仕事で行っていたときの休日に訪れたことがあります。
家の菩提寺が曹洞宗ということもあり、一度は行ってみたいと思っていただけに良い機会でした。
一通り伽藍をめぐってから門前の店でごま豆腐を食べました。美味しかった。